NY金・銀市況=軒並み上昇、ユーロ高が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 2)  2041.1     2061.0      2034.8      2052.1     + 11.6
          (24/ 4)  2060.7     2080.5      2054.5      2071.8     + 11.7
   銀     (24/ 3)  2408.0     2447.5      2404.0      2432.1     + 21.4
         (23/ 5)  2433.0     2470.5      2428.0      2455.0     + 21.4
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           137,484       153,138       477,275        (-    231)
  銀           36,869        44,894       127,272        (-    665)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,557.92  + 251.90
     18日  142.91/93   1.0919/21   ・ナスダック         15,003.22  +  98.03
     19日  143.88/90   1.0978/80   ・10年米国債利回り      3.92  -   0.03
・NY原油  (24/ 1)   73.44 + 0.97  ・SPDR保有金残高    879.69      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は続伸、銀は反発。終値の前日比は金が11.6〜12.3ドル高、
中心限月の2月限が11.6ドル高、銀が20.5〜21.8セント高、中心限月の3
月限は21.4セント高。
 金2月限は続伸。時間外取引では、米金融当局者の早期利下げけん制発言を受けて手
じまい売りが出たが、欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買われた。日中取引
では、欧州中央銀行(ECB)の高金利維持の見方によるユーロ高を受けて堅調となっ
た。
 銀3月限はユーロ高や金堅調を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金2月限は続伸。時間外取引では2034.8〜2043.8ドルのレ
ンジで推移、前日比2.5ドル高の2043.0ドルとなった。2月限は高寄りしたの
ち、米金融当局者の早期利下げけん制発言を受けて手じまい売りが出たが、欧州時間に
入ると、ドル安を受けて押し目を買われた。
 日中取引では、欧州中央銀行(ECB)の高金利維持の見方によるユーロ高を受けて
堅調となった。前日高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って2061.0ド
ルまで上昇した。
 11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(改定値)は前年同月比で
2.4%と10月から低下した。ただコアインフレは3.6%と高水準で推移してお
り、欧州中央銀行(ECB)は高金利を維持するとみられている。ユーロ高に振れ、金
の支援要因になった。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2404.0〜2428.5セントのレンジ
で推移し、前日比14.3セント高の2425.0セントとなった。3月限は安寄りし
たのち、金軟調に上値を抑えられたが、欧州時間に入ると、ドル安を受けて堅調となっ
た。
 日中取引では、ユーロ高や金堅調を受けて買い優勢となった。序盤の高値を突破する
と、2447.5セントまで上昇した。
 12月18日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの2006万
6012オンス、銀は181万6863オンス増の2億7201万7497オンス。

今日の材料
・11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(改定値)は前年同月比で
2.4%と10月から低下した。
・ECB理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は、ECBの利下げは24年中
に見られるとし、インフレ率は遅くとも25年までに2%に戻るとの認識を改めて示し
た。
・イングランド銀行のブリーデン副総裁は、政策金利の道筋をあらかじめ決めているわ
けではないが、インフレ圧力を抑えるためには金利を制約的な水準にとどめることが重
要と述べた。
・11月の米一戸建て住宅の着工件数は年率換算で前月比18.0%増の114万
3000戸と、2022年4月以来1年半超ぶりの高水準となった。住宅ローン金利の
低下で潜在的な住宅購入者が市場に戻りつつあるため、着工件数は今後一段と増加する
可能性がある。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、インフレ鈍化を歓迎しながらも、来年の
連邦準備理事会(FRB)の金利政策見通しにどう影響するかについては明言を避け
た。
・欧州連合(EU)はエネルギー価格の高騰に対する安全策として導入している天然ガ
スの価格上限設定を1年間延長する見通し。
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