アジア株 上海株は小反落、大規模な景気支援策期待できず悲観ムード漂う 香港株上げ縮小 東京時間11:17現在 香港ハンセン指数 16628.11(+123.11 +0.75%) 中国上海総合指数 2928.19(-4.20 -0.16%) 台湾加権指数 17629.75(+53.20 +0.30%) 韓国総合株価指数 2593.64(+25.09 +0.98%) 豪ASX200指数 7523.50(+34.43 +0.46%) アジア株は上海を除いて上昇、特に目立った新規材料はない。前日の米株上昇の流れを受けアジア市場でも買いが先行している。 豪州株は続伸、2月以来の高値をつけている。生活必需品や消費者サービス、素材、金融など幅広い銘柄が上昇している。 豪中銀は12月会合で金利を据え置いたものの利上げも検討したと明かしたが、マーケットは来年の利下げ転換を期待しているもよう。中銀は個人消費の伸びが非常に弱く、高金利が多くの家計を圧迫している中で失業率が予想以上に上昇する可能性があると見ていると議事録で明かした。インフレ低下と経済成長鈍化により来年は予想よりも早く利下げに転じる可能性がある。 上海株は小反落、景気減速懸念が重石。ハイテクやコミュニケーションサービス関連、生活必需品が軒並み下落している。保利置業集団や金地集団、北京首都開発など不動産株も下落している。 中国政府は来年、経済支援策を「強化」する可能性が高いと専門家の意見を証券時報が20日付で報じている。ただ、技術革新などの分野に焦点を置くことを強調、低迷し続けている不動産市場へは言及は特に見られず。むしろ失望売りが広がり中国離れが加速する恐れがある。 きょう公表された中国の事実上の政策金利である最優遇貸出金利(ローンプライムレート)は1年物、5年物ともに据え置きだった。据え置きは大方の予想通りだったとはいえ、やや失望感が広がっている。11月の中国指標が総じて弱い内容となったことから一部では金利引き下げへの期待が広がっていた。もっとも、引き下げたところで株価押し上げには不十分だっただろう。 香港株は反発も中国先行き不安から上げ幅を縮小している。サンズチャイナやギャラクシーエンターテイメントなどカジノ関連の上げが目立つ。JDドットコムやアリババ、レノボ、バイドゥ、テンセントホールディングス、ネットイース、シャオミなどハイテク関連は総じて上昇。 欧米と香港が今週末からクリスマス休暇に入るため週末が近づくにつれ市場参加者が少なくなっていくことが予想される。
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