NY原油市況=小幅続伸、紅海の混乱を引き続き意識

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/02     74.06       75.37       73.60       74.22        + 0.28
  2024/03     74.31       75.56       73.87       74.45        + 0.24
  2024/04     74.52       75.69       74.09       74.62        + 0.18
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     378,453              489,640             1,574,070    ( - 1,447)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/01     270.85    - 0.83
                            2024/02     268.42    - 0.52
         改質ガソリン       2024/01     220.07    - 0.01
                            2024/02     220.71    + 0.06
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小幅続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
0.24〜0.28ドル高。その他の限月は0.25ドル安〜0.18ドル高。
 イエメンのアンサール・アッラー(フーシ派)が紅海の船舶に対する妨害行為を継続
するなか、米国がイエメンに対する攻撃を検討していることが相場を押し上げた。石油
の供給網は引き続き混乱している。米国を中心とした多国籍部隊が紅海の安全を確保す
る目的で編成されたが、武力衝突が発生した場合の対応など、実務的な詳細が不明で、
紅海の不透明感は継続している。
 ただ、上げ一服後に押し戻されるなど買いは持続していない。クリスマス前の模様眺
めムードが強まってきている。今月に6月以来の安値を更新した後の買い戻しは一服気
味。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が増加したことは重し。定
期改修を終えて製油所が本格的に稼働しつつあり、製油所稼働率は92.4%まで回復
したことは原油在庫の圧迫要因だが、米原油生産量が日量1330万バレルまで増加
し、過去最高水準を更新したことが積み増しにつながった。
 時間外取引で2月限は堅調に推移し、通常取引序盤にかけて75.37ドルまで上げ
た。ただ、その後は失速し、上げをほぼ解消した。
 改質ガソリンの期近は売り買い交錯。ヒーティングオイルは反落。ヒーティングオイ
ルは原油安が重しとなった。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)0:30
原油 +290.9万(4億4368万)
ガソリン +271万(2億2672万)
留出油  +148.5万(1億1502万)
(クッシング地区)
原油 +168.6万(3247万)
*()は在庫総量
今日の材料
・米原油在庫の市場予想は前週比200万バレル減
・パレスチナのガザ地区の死者数が1万9600人超に
・米エネルギー企業の景況感指数は+3.6まで低下=米ダラス連銀四半期エネルギー
調査
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比93万9000バレル増
・ガソリン在庫は同66万9000バレル増
・留出油在庫は同273万8000バレル増
・クッシング原油在庫は185万3000バレル増
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