シカゴ大豆市況=反発、祝日前に最近の続落に対する買い戻し優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/ 1     1296.75     1308.00     1294.00     1299.75     + 2.50
  2024/ 3     1301.00     1310.50     1298.25     1306.25     + 4.50
  2024/ 5     1312.50     1320.25     1309.75     1316.75     + 3.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        160,344        217,197         663,772  ( - 1,232)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(12月28日−1月1日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並み〜上回る。雨量は平年を下回る。
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 大豆は反発。終値の前営業日比は2.50〜7.75セント高。期近3限月の終値は
4.50セント高の1306.25セント。
 ブラジル産地の生育に適した天気は続いているものの、クリスマスの祝日を控えて最
近の大幅続落に対する利食いの買い戻しが入った。また民間のブラジルの生産高見通し
が下方修正されたことにも支援された。

 3月限は1301.00セントで取引を開始後、1298.25〜1310.50セ
ントで推移。引けは1306.25セントと、13ドル台を維持した。
 農業関係に強いオランダのラボバンクは、2023/24年のブラジル産大豆生産高
見通しを1億5800万トンとして、これまでの1億6300万トンから下方修正し
た。なお12月の米農務省(USDA)見通しは1億6100万トン。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(現地情報を要約)。

<ブラジル産地>
 ブラジル中部産地では年末まで広範にまとまった降雨が続く見込みで、着ザヤ期の大
豆の作柄は改善しよう。
 南部産地でも散発的な降雨が見込まれ、局地的にはまとまった降雨となる可能性があ
る。過去数週間少雨傾向が続いていたため、この降雨はコーンや大豆にとっては恵みと
なりそうだ。

<アルゼンチン産地>
 最近の頻繁な降雨で土壌水分は潤沢になっているが、今週末、さらには新年にかけて
も広範に頻繁に低気圧の通過が見込まれる。大豆やコーンの生育にとって極めて良好な
天気が続いている。ただ一部では土壌水分過剰で作付けが遅れているところもある。

 米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 米プレーンズでは、カンサス州東部〜オクラホマ州〜テキサス州にかけての地域の降
雨が止んだ。その他の地域では引き続き季節外れの暖かさとなっており、モンタナ州中
部を北限に22日の最高気温が13℃、ハイプレーンズ中部では16℃まで上昇しよ
う。ただ冬小麦産地の32%は干ばつの状況にある。
 大豆製品は、大豆粕は反発、大豆油は続落。大豆粕買い/大豆油売りのストラドル商
いが優勢となった。大豆粕の期近3月限は前日比4.70ドル高の391.10ドルで
終了。
今日の材料
・ブラジル中部産地では年末まで広範にまとまった降雨。着ザヤ期の大豆の作柄が改善
 する見込み。
・ブラジル南部産地でも散発的な降雨。局地的にはまとまった降雨となる可能性。コー
 ンや大豆にとっては慈雨。
・2023/24年のブラジル産大豆生産高見通し1億5800万トン、1億6300
 万トンから下方修正=ラボバンク。

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