[12月25日からの展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日付) 先限つなぎ足 12月18日〜12月22日 <国内> 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週比 RSS先限 244.0 249.0(19) 244.0(18) 249.0 + 5.0 24年5月限 238.1 244.0(22) 232.5(20) 242.5 + 4.4 TSR20 210.0 213.0(22) 210.0(18) 213.0 + 4.0 ======================================= 東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 142.36円 前週末比 0.47 円安 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週までのレビュー】円高が下落を主導し、ドル・円が140円割れとなれば、5月 限は230円を割り込む可能性があるとした。 【245円前後の攻防に注目】 JPXゴムRSS3号の活発限月の5月限は、12月20日に時232.5円まで下 落後、戻り場面となっている。22日には243円付近まで水準を引き上げた。目先の ポイントは、12月7日以降、戻りを抑えて245円前後の攻防になる。同水準で切り 返されるようなら、売り圧力が強まり、再び230円を目指した動きとなりそうだ。 ファンダメンタルズに、大きな変化はない。ただ、上海ゴムが地合いを引き締めてお り、節目の1万4000元を突破できれば、JPXゴムRSS3号の戻り余地が拡大す る。ただ、ドル・円相場は依然として下降トレンドが継続されている。ドル・円が一段 安となれば、JPXゴムRSS3号の戻りを抑えるだろう。 【上海ゴムは1万4000元の攻防に注目】 上海ゴム5月限は、1万4000元の攻防が焦点になりそうだ。5月限は、12月4 日に9月8日の高値1万4640元、10月16日の高値1万4850元、そして11 月17日の高値1万4750元で形成される三尊天井のネックラインにあたる9月28 日の安値1万3680元を終値ベースで割り込むと、下げが加速し、12月6日には 1万3115元まで下落した。その後、戻り場面となっており、22日に1万3880 元まで上昇する場面があった。節目の1万4000元では、戻り待ち売りが控えている とみるが、これを吸収できれば、11月17日の高値1万4750元を目指そう。一 方、切り返されるようなら、1万3500元を下抜き、6日の安値1万3115元を目 指す可能性がある。 【中国の政策金利据え置きも金融緩和は拡大】 20日、中国人民銀行(中央銀行)は、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利 (ローンプライムレート、LPR)を市場の予想通り、1年物を3.45%、5年物は 4.20%にそれぞれ据え置いた。これは、先週、1年物中期貸出制度(MLF)融資 の金利を据え置いたため、利下げ余地がなかったためだ。 ただ、中国は現在、デフレ圧力にさらされており、通貨当局は一段の金融緩和を進め るとみられる。15日には、1年物MLF融資をロールオーバーし、差し引きで800 0億元と月間ベースで過去最大の資金供給を決定した。これを受けて、上海総合株価指 数が反発を開始するなど、金融市場では金融緩和の効果が出ている。上海ゴムにとって も支援材料になる。 【東京ゴム活発限月の3月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の5月限は、戻り歩調となってきた。直近1カ月の値動き をみると、11月中旬から買い意欲が高まり、17日には一代の高値となる277.2 円まで上昇した。だが、同水準で上値が重くなると、22日には261.9円まで下落 した。29日に271.9円まで戻したものの、同水準で戻り売りを浴び、12月1日 に255.0円まで下落した。その後、円高などを背景に下値を模索する展開となり、 12月20日には232.5円まで水準を引き下げた。だが、同水準で支持されると、 徐々に買いが先行し、22日には243円付近まで戻している。 一段高となれば、12月7日以降、戻りを抑えて245円前後に注目したい。この水 準を突破出来れば、買いに勢いが付き、節目の250円や255円を目指した展開にな るとみる。 一方、節目の240円に注目したい。終値ベースで同水準を下抜くと、再び売り圧力 が強まり、節目の235.0円や22日の安値232.5円を意識した展開になりそう だ。安値更新となれば、節目の230.0円がターゲットになる。 【今週の注目ポイント】 ドル・円相場に注目したい。ドル・円は19日に144.95円前後まで戻したが、 再び売り叩かれ、22日には141円台に沈む場面があった。年末で商いが薄いタイミ ングで下攻めとなれば140円割れを試す可能性もある。ゴム相場にとって弱材料とな る。 【相場予想レンジ】 12月25日〜29日のゴムRSS3号5月限の中心レンジ予想は225〜250円。 テクニカルの支持線は232.5円(12月20日の安値)、抵抗線は245.0円 (節目)。 <当面の予定(イベント・経済統計)> 25日 ●豪州、香港、欧米、南ア(クリスマス) 景気動向指数 2023年10月改定状況(内閣府) 貴金属取引 2023年12月限納会(大阪取引所) 26日 ●豪州、香港、欧州、南ア、カナダ 貴金属取引 2024年12月限発会(大阪取引所) 米ケース・シラー住宅価格指数 2023年10月(S&P) 米週間穀物輸出検証高(USDA) 27日 中国工業利益 2023年11月(国家統計局) 28日 鉱工業生産指数 2023年11月速報(経済産業省) 小売業販売額 2023年11月速報(経済産業省) 米卸売在庫 2023年11月速報値(商務省) 米新規失業保険申請件数(労働省) 米中古住宅販売仮契約指数 2023年11月(全米不動産協会) 29日 ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所) 上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所) シカゴ購買部協会景気指数 2022年12月(シカゴ購買部協会) 米週間穀物輸出成約高(USDA) 建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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