●論点解説ゴム、上海ゴムと産地相場=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 上海ゴム相場は1万3000元台後半で動意を欠いている。中国経済の減速懸念と景
気対策期待が交錯している。12月上旬は急落、12月下旬は急反発と、思惑先行の不
安定な地合が続いている。JPXゴム相場もこうした上海ゴム相場の地合に振り回され
ることになる。
 一方、産地相場は一貫してじり安の展開になっている。ドル安の影響でタイバーツが
底固く推移していることもあり、タイからの出荷抑制の動きが警戒されている。集荷量
には大きな問題がみられないが、産地相場が戻り高値更新を続けている以上、消費地相
場のみが急落するリスクは低い。ただし、専ら為替要因のため、円高・ドル安圧力が強
くなっていることが円建てゴム相場のパフォーマンスを悪化させる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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