[1月4日からの展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日付) 先限つなぎ足 12月25日〜12月29日 <国内> 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週比 RSS先限 249.0 255.0(28) 249.0(25) 255.0 + 6.0 24年6月限 244.6 259.0(29) 244.6(25) 256.5 + 11.9 TSR20 213.0 220.0(29) 213.0(25) 220.0 + 7.0 ======================================= 東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 141.29円 前週末比 1.07 円高 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週までのレビュー】上海ゴムが戻り場面となっており、一段高となれば、JPX ゴムRSS3号も買い意欲高まるとした。 【目先は260円前後の攻防に注目】 JPXゴムRSS3号の活発限月の6月限は、12月19日に234.8円まで下落 後、戻り場面となっている。29日には260円に接近する場面もあった。目先のポイ ントは、上海ゴムになりそうだ。上海ゴムが戻りを試している限り、堅調地合いは続き そうだ。260円突破となれば、買いに勢いが付く。ただ、6月限は28日まで7連騰 となっており、過熱感も出始めている。修正安には注意したい。 ファンダメンタルズに大きな変化はない。ただ、2024年は米国の利下げや中国の 財政出動が予想される。米景気のソフトランディング、中国の景気回復の見通しが高ま れば、商品相場にとっては強気に一年となりそうだ。JPXゴムRSS3号も買いが先 行するだろう。 【上海ゴムは1万4000元での値固めなるか】 上海ゴム5月限は、引き続き1万4000元の攻防が焦点になりそうだ。5月限は、 12月29日の時間外取引で1万4185元まで一時上昇し、このところ戻りを抑えて いた1万4000元を上抜いた。ただ、日中取引では、やや上値が重くなっている。目 先、終値ベースで1万4000元をしっかり上抜けるかが注目される。これに成功すれ ば、来年は11月27日の高値1万4240元や節目の1万4500元をまずは試すこ とになりそうだ。 逆に終値ベースで1万4000元に乗せきれないと、戻り売り圧力が強まり、1万3 500元付近まで押し戻されそうだ。現在、ファンダメンタルズからはゴム積極的に買 う材料が見当たらないことから、戻り売りには注意したい。 【中国の財政出動に期待】 12月27日に中国国家統計局が発表した11月の工業部門企業利益は、前年比9. 5%増となった。4カ月連続で前年を上回っている。伸び率は、前月の2.7%から加 速した。ただ、前年のこの時期は、厳格なゼロコロナ政策が取られており、その反動も ある。1−11月では、前年同期比4.4%減少となっている。 中国では、依然として不動産不況などを背景に景気回復が遅れている。中国政府は、 景気対策を実施しているが、景気回復の遅れから、追加の景気対策が打たれる可能性が ある。特に財政出動を求める声が多く、財政出動が実施されれば、商品相場全体にとっ て一時的にせよ支援材料になる。 【東京ゴム活発限月の6月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の6月限は、戻り歩調となっている。直近1カ月の値動き をみると、11月29日に272.9円まで上昇し、一代の高値を付けた。その後は一 転して売りが先行し、12月4日に節目の250円を割り込むと、12月19日には2 34.8円まで水準を引き下げた。だが、同水準で支持されると、徐々に買いが先行 し、29日には260円目前まで戻す場面があった。 一段高となれば、節目の260円に注目したい。この水準を突破できれば、買いに勢 いが付き、節目の265円や11月29日に付けた一代の高値272.2円が視野に入 る。 一方、軟化した場合は、節目の250円に注目したい。終値ベースで同水準を下抜く と、再び売り圧力が強まり、節目の245.0円や240円を意識した展開になりそう だ。240円も割り込むようなら、12月19日の安値234.8円が視野に入る。 【今週の注目ポイント】 上海ゴムに注目したい。中心限月の5月限は、12月29日に1万4185元まで一 時上昇し、このところ戻りを抑えていた1万4000元を上抜いた。目先、上値を試す 展開となれば、JPXゴムRSS3号にとって買い材料になる。 【相場予想レンジ】 1月4日〜5日のゴムRSS3号6月限の中心レンジ予想は235〜265円。テク ニカルの支持線は250.0円(節目)、抵抗線は260.0円(節目)。 <当面の予定(イベント・経済統計)> 1日 ●新年 2日 ●ニュージーランド 中国製造業購買担当者景況指数 2023年12月(財新) 中国製造業購買担当者景況指数 2023年12月確報(Markit) 米建設支出 2023年11月(商務省) 3日 独雇用統計 2023年12月(連邦雇用庁) 米製造業景況指数 2023年12月(ISM) 米FOMC議事録公表 12月12-13日(FRB) 米新車販売台数 2023年12月(Autodata) 4日 中国サービス業購買担当者景況指数 2023年12月(財新) ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2023年12月確報(Markit) 独消費者物価指数 2023年12月速報(連邦統計庁) 全米雇用報告 2023年12月(ADP) 米新規失業保険申請件数(労働省) 5日 上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所) 独小売売上高 2023年11月(連邦統計庁) ユーロ圏消費者物価指数 2023年12月速報(EUROSTAT) ユーロ圏生産者物価指数 2023年11月(EUROSTAT) 米雇用統計 2023年12月(労働省) 米耐久財受注 2023年11月確報値(商務省) 米製造業新規受注 2023年11月(商務省) 米非製造業景況指数 2023年12月(ISM) 建玉明細報告(CFTC)) MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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