[1月8日からの展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日付) 先限つなぎ足 12月25日〜12月29日 <国内> 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週比 RSS先限 255.0 255.0(4) 255.0(4) 255.0 0.0 24年6月限 254.9 258.5(4) 250.9(5) 256.9 + 0.4 TSR20 220.0 223.0(5) 220.0(4) 223.0 + 3.0 ======================================= 東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 144.91円 前週末比 3.62 円安 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週までのレビュー】上海ゴムの戻り場面が続いている限りは強地合いが継続される とみた。その場合は、JPXゴムRSS3号も買い意欲が強く、6月限は260円の攻 防になるとした。 【6月限のレンジ放れに注目】 JPXゴムRSS3号の活発限月の6月限は、12月19日に234.8円まで下落 後、戻り場面となっていたが、節目の260円に接近すると、戻りが鈍くなっている。 昨年12月29日に260円に接近する場面もあったが、259.0円で切り返される と、今年1月5日には250.9円まで下落した。現状、250〜260円のレンジが 形成されつつあり、このレンジから放れた方が動き出しそうだ。 現状、上海ゴムがすでに戻り場面が終了したことから、レンジの下方となる250円を 割り込む可能性が高そう。また、6月限は昨年12月29日まで8連騰となっている。 調整の動きが本格化することが予想される。 ファンダメンタルズに、大きな変化はない。年が明けてから、米国の利下げのタイミン グが、やや後ろに伸びるとの見方も広がっている。目先、商品相場全体に調整安となる ことも予想される。 【上海ゴムは戻り場面終了か】 上海ゴム5月限の戻り場面が終了した可能性がありそうだ。5月限は、昨年12月2 9日の時間外取引で1万4185元まで一時上昇し、このところ戻りを抑えていた1万 4000元を上抜くと、今年1月2日に1万4540元まで急伸した。1万4500元 超では戻り売りを浴びると、4日には1万3820元まで下落した。この水準は、昨年 12月6日の安値1万3115元から1月2日の高値1万4540元までの上昇に対す る、ほぼ半値押しとなる。現状、半値押し水準で支持されているが、同水準をしっかり 割り込むようなら、昨年12月27日の安値1万3760元や節目の1万3500元が 視野に入る。 【中国の景況感は悪化】 昨年12月31日に中国国家統計局から発表された12月の製造業購買担当者景気指 数(PMI)は市場予想の49.5を下回る49.0となり、11月の49.4からも 低下した。これで景況感の分かれ目とされる50を3カ月連続で割り込んだ。 同指数の内訳をみると、新規受注が48.7となり3カ月連続で縮小している。新規 輸出受注指数も45.8で9カ月連続の縮小。米中関係の悪化や中国の不動産不況など から、これまで中国経済をけん引してきた製造業の落ち込みが続いていることがうかが える。また、出荷価格指数は47.7となり3カ月連続で低下しており、デフレ懸念も 広がっている。中国主導の景気回復には、時間が掛かりそうだ。 【東京ゴム活発限月の6月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の6月限は、戻り一服となっている。直近1カ月の値動き をみると、昨年11月29日に272.9円まで上昇し、一代の高値を付けた。その後 は一転して売りが先行し、12月4日に節目の250円を割り込むと、12月19日に 234.8円まで水準を引き下げた。だが、同水準で支持されると、徐々に買いが先行 し、12月29日に259.0円まで戻す場面があった。だが、年明けの取引では、日 本市場が休場中に上海ゴムが軟化したことを受けて、売りが先行し、1月5日に一時 250.9円まで下落した。 一段安となれば、節目の250円に注目したい。終値ベースで同水準を下抜くと、再 び売り圧力が強まり、節目の245.0円や240円を意識した展開になるだろう。2 40円も割り込むようなら、12月19日の安値234.8円が視野に入る。 一方、再び地合いを引き締めた場合は、節目の260円に注目したい。この水準を突 破できれば、買いに勢いが付き、節目の265円や11月29日に付けた一代の高値2 72.2円が視野に入る。 【今週の注目ポイント】 上海ゴムに注目したい。中心限月の5月限は、1月2日に1万4540元まで上昇し た後、急反落となっている。昨年12月6日からの上昇場面は終了した可能性がある。 上海ゴムが一段安となれば、JPXゴムRSS3号も売り圧力が強まるだろう。 【相場予想レンジ】 1月8日〜12日のゴムRSS3号6月限の中心レンジ予想は235〜265円。テ クニカルの支持線は250.0円(節目)、抵抗線は260.0円(節目)。 <当面の予定(イベント・経済統計)> 8日 成人の日 独貿易収支 2023年11月(連邦統計庁) 独製造業受注 2023年11月(経済技術省) ユーロ圏小売売上高 2023年11月(EUROSTAT) 米消費者信用残高 2023年11月(FRB) 9日 全世帯家計調査・消費支出 2023年11月(総務省) 独鉱工業生産指数 2023年11月(経済技術省) ユーロ圏雇用統計 2023年11月(EUROSTAT) 米貿易収支 2023年11月(商務省) 10日 ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所) 米卸売在庫 2023年11月確報値(商務省) 11日 米新規失業保険申請件数(労働省) 米消費者物価指数 2023年12月(労働省) 米財政収支 2023年12月(財務省) 12日 国際収支(経常収支) 2023年11月(財務省) 中国消費者物価指数 2023年12月(国家統計局) 中国生産者物価指数 2023年12月(国家統計局) 中国貿易収支 2024年12月(税関総署) 上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所) 英貿易収支 2023年11月(国立統計局) 英鉱工業生産指数 2023年11月(国立統計局) 米生産者物価指数 2023年12月(労働省) 建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。