[今日の視点]貴金属=金は円安から買い優勢、プラチナは現物安から続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金はドル建て現物相場が2030ドル水準に軟化も1ドル=144.30
円台の円安から買い優勢で推移予想。プラチナはニューヨーク安を受けドル建て現物相
場が933ドル水準に軟化から売り優勢。銀は円安、ニューヨーク安と強弱材料が交錯
し、玉の出方次第の展開。パラジウムは出来ず。
 午前8時15分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は0.55ドル安の
2030.93ドル、銀が11セント安の2297セント、プラチナが14.74ドル
安の933.46ドル、パラジウムは21.17ドル安の978.75ドル。
 午前8時15分現在のドル・円相場は1ドル=144.34/35円で、前営業日の
大引け時点から0.44円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が9433円前後、銀は108.5円前後、プラチナは
4302円前後、パラジウムは4700円前後。
【NY金は積極的な押し目買いは手控えられる】
 金はきのうの海外市場では、ニューヨーク金期近が小幅安。ドル建て現物相場ベース
で2025ドルが支持線となり、下値の堅さを示したが、11日に12月の米消費者物
価指数(CPI)の発表を控え、積極的な押し目買いは手控えられたもよう。
 JPX金先限は9446円」まで上昇。9450円の節目が抵抗線となったが、夜間
取引の終盤も堅調に推移した。日中取引は、夜間取引の終盤の安値9412円が支持線
として意識され、2ケタ高を維持か。
 銀はきのうの海外市場では、ドル高から売り優勢となったが、ニューヨーク銀期近3
月限は2300セントは支持線となり、底堅い動きとなった。
【NYプラチナは940ドル割れなら、さらに手じまい売り先行リスク】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高や中国景気の先行き不安から手じまい売り
先行もようとなった。ニューヨークプラチナ期近4月限は、昨年12月13日以来の安
値となる940.7ドルまで下落。下値を切り上げたが、軟調に引けた。940ドル割
れとなると、さらに手じまい売りが先行するリスクあり。
 JPXプラチナ先限は、昨年12月18日以来の安値となる4290円まで下落。戻
り鈍く、夜間引け時で日足は4日連続の陰線。まだ押し目底確認とは言えないが、売り
一巡後、下値切り上げの動きがあるかに注目したい。午前11時以降から午後2時の時
間帯の動きに注意したい。
<今日の予定>
◆ オーストラリア ◆
【経済】09:30 消費者物価指数 2023年11月(連邦統計局)
◆ 日本 ◆
【工業】09:30 貴金属倉荷証券流通高 2023年12月(大阪取引所)
◆ フランス ◆
【経済】16:45 鉱工業生産指数 2023年11月(INSEE)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【経済】1/11 00:00 卸売在庫 2023年11月確報値(商務省)
【工業】1/11 00:30 週間石油統計(EIA)
MINKABU PRESS 森 成俊

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