●論点解説穀物、USDA統計での底入れ見送り=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 米農務省(USDA)が需給報告と四半期在庫を発表したが、穀物相場のダウントレ
ンドが修正を迫られることはなかった。注目されていたのに南米の生産高見通しがあっ
たが、トウモロコシの場合だとブラジル産が200万トン下方修正の1億2700万ト
ン、アルゼンチン産が据え置きの5500万トンになっている。各種民間調査などから
は来月以降に再下方修正の可能性もあるが、少なくとも1月報告を手掛りにトウモロコ
シ相場が急反発する必要性は認められなかった。
 また、四半期在庫が予想を上回ったことで、米国産に関してはイールド見通しの引き
上げが行われている。期末在庫見通しは21.31億BUから21.62億BUまで小
幅上方修正されている。サプライズになることが少なくない12月1日時点の四半期在
庫だが、予想よりも生産規模は大きかったとの結論が導きだされている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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