NYプラチナ市況=プラチナが反落、パラジウムは続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 4)   917.0      926.7       901.6       904.4    - 16.7
         (24/ 7)   928.1      936.0       911.0       913.7    - 16.1
 パラジウム  (24/ 3)   981.00     999.00      933.50      938.10   - 40.40
         (24/ 6)   985.50    1003.00      943.00      945.10   - 41.70
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          35,865         32,584        74,043       (+    958)
 パラジウム          6,123          3,001        19,425       (+    587)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,361.12  - 231.86
     12日  144.90/92   1.0951/53   ・ナスダック         14,944.35  -  28.41
     16日  147.25/27   1.0871/73   ・10年米国債利回り      4.06  +   0.11
・NY原油  (24/ 2)   72.40 - 0.28  ・SPDR保有金残高    863.84      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムは続落。前日比は、プラ
チナが16.7〜15.0ドル安、中心限月の4月限が16.7ドル安、パラジウムが
43.10〜40.40ドル安、中心限月の3月限は40.40ドル安。
 プラチナ4月限は反落。時間外取引では、米国債の利回り上昇やドル高、金軟調を受
けて売り優勢となった。日中取引では、ニューヨーク連銀製造業景況指数の大幅低下が
下支えになったが、米国債の利回り上昇を受けて戻りを売られた。
 パラジウム3月限は米国債の利回り上昇やニューヨーク連銀製造業景況指数の大幅低
下、他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を908.7〜926.7ドルのレンジで推移し、前日
比12.0ドル安の909.1ドルとなった。4月限は安寄りしたのち、米国債の利回
り上昇やドル高、金軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、欧州の金融当
局者が利下げを議論するのは時期尚早だと警告したことを受けて軟調となった。
 日中取引はニューヨーク連銀製造業景況指数の大幅低下が下支えになり、913.6
どるまで戻した。その後は、米国債の利回り上昇や金軟調を受けて戻りを売られた。序
盤の安値を割り込むと、901.6ドルまで下落した。
 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるナーゲル独連銀総裁は、インフレ率が
依然として高いため、ECBが利下げを議論するのは時期尚早と述べた。米シカゴ連銀
のグールズビー総裁は、金融市場は今年の積極的な利下げ軌道を想定しており、政策当
局者らよりも先走っている可能性があるとの考えを示した。欧米の金融当局者の利下げ
けん制発言が相次いだことを受けて利下げ観測が後退した。
 パラジウム3月限は、時間外取引を954.50〜999.00ドルのレンジで推移
し、前日比15.50ドル安の963.00ドルとなった。3月限は高寄りしたのち、
米国債の利回り上昇やドル高を受けて売り優勢となった。
 日中取引は、米国債の利回り上昇やニューヨーク連銀製造業景況指数の大幅低下、他
の貴金属の軟調を受けて売り優勢となり、933.50ドルまで下落した。
 12日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比2万2357オンス減の
19万4711オンス、パラジウムは変わらずの5万3862オンス。
今日の材料
・1月のドイツの景気期待指数は15.2と前月の12.8から予想外に上昇した。欧
州中央銀行(ECB)の利下げ観測が寄与した。ただ現況指数はほぼ変わらずで景気回
復ペースが鈍いことを示唆した。
・欧州中央銀行(ECB)が発表した11月の消費者期待調査によると、ユーロ圏消費
者のインフレ期待が低下した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は、EC
Bはまだインフレに対する勝利を宣言できないが、次の動きは年内の利下げになりそう
だと述べた。
・1月のニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス43.7と前月のマイナス
14.5から大幅に低下し、2020年5月以来の低水準となった。
・ブリンケン米国務長官は、パレスチナ自治区ガザが数年後に再び破壊され、また再建
を求められる事態が想定される以上、アラブ諸国はガザ再建への関与に及び腰だと指摘
した。
・米軍は、イエメンで親イラン武装組織フーシ派の対艦弾道ミサイル4発に対する新た
な攻撃を行った。
・米JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)ら金融大手首脳
は、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で中国の李強首相と会談
した。
・米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は、FRBが2%とするインフレ目標の
達成は「射程圏内」にあるとの見方を示しながらも、インフレ率の低下が持続すると明
確になるまで利下げを急ぐべきでないと述べた。
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