●論点解説原油、イランがイスラエルへの報告を警告＝マーケットエッジ

　中東情勢の緊迫化が進んでいるが、原油相場の値動きは鈍い。週末にはシリアで再
びイラン革命防衛隊の幹部が殺害されたことを受けて、イラン大統領はイスラエルに対
する報復を警告している。イスラエルの戦線は、対ハマスからヒズボラやイラン革命防
衛隊に広がりを見せており、イランの対応が注目される。現在はイランの支援を受ける
フーシ派が紅海で船舶に対する攻撃を強化している段階だが、仮にイランが本格的な介
入を始めると、原油流通障害が生産障害に発展する可能性もある。イランもイスラエル
＝ハマスの戦争会議後に冷静な対応を維持しているが、紛争が長期化すると不測の混乱
が生じる可能性が高まることになる。流通障害のみで原油相場が急伸する可能性は低い
が、引き続き生産障害への発展がみられるかが焦点になろう。
（マーケットエッジ・小菅 努）

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