(NY時間09:48)(日本時間23:48) テスラ<TSLA> 187.86(-19.97 -9.61%) テスラ<TSLA>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。また、次世代車の投入に取り組む中で、24年について販売台数の伸びが23年よりも著しく低下する可能性を示唆した。 同社が今回、具体的な納車台数の目標を提示していないが、それは異例の事。同社は以前から複数年に渡る年平均成長率を50%としてきた。アナリストらは、同社が今年販売する車は220万台で23年よりも約20%増えると予想している。 「今回の決算は、前年比50%、あるいは30-40%の成長という日々は今年はやってこないことを示唆している。ある時点で、もう値下げはできなくなる」との指摘もアナリストから出ている。 一方、同社は新たな量産型EVを計画してお、25年半ばから生産開始と伝わっているが、それについてマスクCEOは電話会議で、「次世代自動車はおそらくオースティンと未完成のメキシコ工場で製造され、北米以外の第3の場所でも作られるだろう」と語った。同CEOは難しい生産課程になるとした上で、「ひとたび軌道に乗れば、世界中に存在するどの製造技術よりも抜きんでたものになる」との見通しを示した。 また、マスクCEOは自身の持ち株比率を上げたい旨を示唆しているが、それについて、「私はテスラを支配したいとは思わないが、もし現段階で私がテスラに対しほとんど影響力を持っていなければ、どこかの議決権行使助言会社によって退場させられかねない」と語った。マスクCEOは現在、テスラ株約13%を保有し、最大かつ最も影響力のある株主。 マスクCEOは25%の議決権を獲得する1つの方法として、議決権が違う「デュアルクラス株式」を設けることを挙げた。デュアルクラス構造を理想的と呼び、25%という水準については「会社をコントロールできるほどではないが、強い影響力を誇示するには十分だ」と語った。 (10-12月・第4四半期) ・1株利益(調整後):0.71ドル(予想:0.73ドル) ・売上高:251.7億ドル(予想:258.7億ドル) ・粗利益率:17.6%(予想:18.1%) ・FCF:20.6億ドル(予想:14.5億ドル) (通期見通し) ・24年の販売台数の伸びは23年より「著しく低下」する可能性。 ・サイバートラックの納車と生産は通年で増加へ。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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