経済統計解説＝パウエルＦＲＢ議長は３月の米利下げ開始観測をほぼ否定

　昨年１０−１２月期の豪消費者物価指数（ＣＰＩ）は総合・前年比が＋４．１％まで
鈍化した。先行指数である生産者物価指数（ＰＰＩ）も減速しており、インフレ率は鈍
化が続く可能性が高い。
　１月のドイツＣＰＩは前年比＋２．９％まで減速した。２０２１年６月以来の低水
準。ただ、欧州全域で農業政策などに抗議する反政府デモが激化し、主要な道路が封鎖
される事態となっている。史上最大規模の抗議がいつまで続くのか不透明であることは
物価の押し上げ要因。紅海の通過が困難になっていることもいずれ物価を押し上げる可
能性が高い。
　米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）は政策金利の据え置きを決定した。パウエル米連
邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長によると、インフレ率の正常化に確信が持てるまで利
下げ開始は見送られるようだ。３月の利下げ開始の可能性は低いとの認識も示した。
MINKABU PRESS

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