【本日の見通し】ドル安優勢も雇用統計にらむ

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【本日の見通し】ドル安優勢も雇用統計にらむ

 ドル円は昨日の市場で一時145円台までドル安となった。米ISM製造業景気指数が強めに出たことで146円台前半から146円台後半へ買われる場面が見られたが、流れは変わらず、その後ドル売りが強まった。
 今日に関しては22時半の米雇用統計次第という面が強い。ただ、予想前後となった場合はドル安の流れが続く可能性が高そう。米FRBによる3月の利下げ期待が大きく後退するなど、ドル買い材料が見られる中でのドル売りの流れの強さが感じらえる。
 
 ただ、米雇用統計が強めに出ると流れが大きく変わる可能性がある点に注意したい。市場予想は非農業部門雇用者数前月比が18.5万人増前後と前回の21.6万人増から伸びが鈍化見込み。ただ、前回12月は10月、11月の数字が大きく下方修正された反動もあり、少し高めに出ていたことを考慮すると、今回の予想値はそれほど弱いものではない。ただ、流れを変えるほど強くもなく、予想前後も若くはそれよりも弱い伸びになるとドル売り、予想を超えて前回同様に20万を超えるような伸びを見せるとドル買いとなりそう。
  
 FOMCや雇用統計などの重要指標をこなし、来週はこれらを踏まえて生じた流れが広がる展開が見込まれる、今晩の米雇用統計後もドル売り基調が続くようだと、大きな流れになる可能性がある。
  
MINKABU PRESS 山岡和雅

 

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