【場況】 金はまちまち。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、中東の 緊張などを背景に買い戻され、一時プラスサイドに転じた。銀の商いは成立しなかっ た。 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が5円安〜6円高、金ミニが12.0円 安〜1.0円高、ゴールドスポットが15円高、銀が出来ず。 午前11時3分現在の出来高は、金が2万8925枚、金ミニが4011枚、ゴール ドスポットが7562枚、銀が0枚。 【NY金は予想以上の米ISM非製造業総合指数が圧迫】 金は予想以上の米ISM非製造業総合指数が圧迫要因になった。1月の米ISM非製 造業総合指数は53.4と前月の50.5から上昇し、市場予想の52.0も上回っ た。新規受注の増加と雇用の回復で押し上げられた。米ミネアポリス連銀のカシュカリ 総裁は、連邦公開市場委員会(FOMC)には利下げに動く前に経済データを精査する 時間があると指摘した。米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、インフレ率が目標と する2%に向けて低下する傾向が続く限り、連邦準備理事会(FRB)はこのところの 予想を上回る経済成長と雇用の伸びを過度に懸念する必要はないとの考えを示した。 一方、中東の緊張が続いていることは下支え要因である。英国のシャップス国防相 は、米英軍によるイエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する攻撃によって、フーシ 派の戦闘能力に影響が出たものの、「紅海の混乱を狙う意欲は完全に衰えていない」と いう認識を示した。イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラエル軍がイスラム組織ハマ スの戦闘員の半数以上を死傷させたとし、「完全勝利」まで戦いを続けると言明した。 金先限は夜間取引で9621円まで下落したのち、下げ一服となった。ニューヨーク 安が圧迫要因になったが、円安や買い戻しが入ったことが下支えになった。日中取引で は9691円まで戻した。円相場は1ドル=148円台後半で円安が一服した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、予想以上の米ISM非製造 業総合指数を受けて売り優勢となった。アジア市場では、朝方の2024.59ドルか ら、中東の緊張などを受けて買い戻された。 午前11時現在、2027.20ドルで推移。銀は2235セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が2029.39ドル、銀が2255セント。 MINKABU PRESS
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