●短期見通し穀物、基調弱いが需給報告に注意=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、需給緩和評価の上値圧迫が続いている。南米の生産環境が総じて良
好なこともネガティブ材料視されている。アルゼンチンで熱波が観測されるも、土壌水
分不足の地域が限定されており、生産に大きなダメージは生じない見通し。8日の米農
務省(USDA)需給報告で南米産の生産高見通しが大きく下方修正された際に、安値
修正の動きが想定されるリスクには注意が必要。売りポジションの縮小などの対応は求
められるが、ダウントレンドに修正を迫るには至らない見通し。
 大豆は、ブラジルの降雨で、南米産の大量供給が行われるとの見通しが上値を圧迫し
ている。既に収穫作業が始まっているためハーベスト・プレッシャーも上値圧迫要因に
なる。南米産の供給が始まれば、米国産の輸出鈍化リスクも高まるが、既にその兆候が
みられる。 8日のUSDA需給報告がイベントリスクになり、短期的には修正高の可
能性に備える必要があるが、戻り売り優勢の地合が否定されるには至らないだろう。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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