(NY時間09:46)(日本時間23:46) イーライリリー<LLY> 729.80(+23.60 +3.34%) 医薬品のイーライリリー<LLY>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、通期ガイダンスも公表し、予想を上回る見通しを示した。 主力薬のトゥルリシティは予想を下回ったものの、肥満治療薬「マンジャロ」の販売は急増し予想も上回ったほか、12月に発売された期待の減量注射薬「ゼップバウンド」も予想を上回った。同社はゼップバウンドへの期待で、予想を上回る通期見通しを示している。 同社は需要が急増する中で、GLP-1薬の不足に直面しており、供給強化に投資している。しかし、製造能力を完全に稼働させるのに必要な時間を考えると、2024年も需要が供給を上回ると予想しているようだ。 なお、マンジャロは糖尿病治療薬で、減量のために適応外で使用されることが一般的だが、第4四半期にはトゥルリシティを抜いて同社のベストセラーとなった。 現在の時価総額は約6720億ドルでテスラ<TSLA>よりも高い。ゼップバウンドがその背景にあるのもあるが、投資家は同社の次世代治療薬のパイプラインにも注目している。 (10-12月・第4四半期) ・1株利益(調整後):2.49ドル(予想:2.18ドル) ・売上高:93.5億ドル(予想:89.6億ドル) マンジャロ:22.1億ドル(予想:17.5億ドル) トゥルリシティ:16.7億ドル(予想:17.4億ドル) ベルゼニオ:11.5億ドル(予想:11.8億ドル) ジャーディアンス:7.98億ドル(予想:7.56億ドル) ゼップバウンド:1.76億ドル(予想:1.41億ドル) ・粗利益率(調整後):80.9%(予想:80.1%) ・研究開発費:25.6億ドル(予想:23.9億ドル) ・マーケティング、販管費:19.2億ドル(予想:18.6億ドル) (通期見通し) ・1株利益(調整後):12.20~12.70ドル(予想:12.56ドル) ・売上高:404~416億ドル(予想:395.2億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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