海外市況サマリー(12日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 4 2,033.0  -  5.7    シカゴ大豆   2024/ 3  1,193.00  + 9.50
NY銀   2024/ 3 2,276.7  + 17.3    シカゴコーン  2024/ 3    430.50  + 1.50
NYプラ  2024/ 4   897.1  + 18.9    NY原油   2024/ 3     76.92  + 0.08
NYパラ   2024/ 3   896.60 +27.30   ドル・円              149.34  + 0.05
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は149.40円水準で推移
 為替市場、海外市場に入り若干ドル高の動きが見られた。ドル円は戻り売りが優勢と
なる中、一時1ドル=148.80円台に下落したが、動きが一巡すると149円台に
戻す展開。先週は一時149.60円付近まで上昇し、150円を試す展開も期待され
たが、さすがに150円にはまだ慎重もよう。
 12日の為替市場は明日の米消費者物価指数(CPI)待ちのムード。1月31日の
FOMC以降、米雇用統計やFOMC委員の講演など、先週までのイベントの中で、市
場は3月利下げ開始への期待を後退させている。
 3月FOMCは3月20日に結果が発表されることから、もう一巡経済指標を確認で
きるが、現状は3月の利下げ開始の可能性は低いと見られている。FOMC委員はパウ
エル議長を始め、口を揃えて「インフレ低下を確信できる証拠が必要」と述べている。

◎NY貴金属=金が続落、米国債の利回り上昇が圧迫
 ニューヨーク金は続落、銀は反発。
 金4月限は続落。時間外取引では、ドル安一服に上値を抑えられた。欧州時間に入る
と、イタリア中銀総裁の発言などを受けて利下げ期待が高まったが、ドル高が再開する
と、戻りを売られた。日中取引では、米国債の利回り上昇を受けて売り優勢となった
が、ドル高が一服すると、下げ一服となった。
 銀3月限は欧州中央銀行(ECB)の利下げ期待などを受けて買い優勢となったが、
日中取引では米国債の利回り上昇を受けて上げ一服となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。
 プラチナ4月限は反発。時間外取引では、ドル安一服に上値を抑えられた。欧州時間
に入ると、利下げ期待などを受けて買い戻された。日中取引では、米国債の利回り上昇
を受けて上げ一服となったが、ドル高が一服すると、買い戻し主導で上昇した。
 パラジウム3月限は欧州中央銀行(ECB)の利下げ期待などを受けて買い優勢とな
った。

◎LME=揃って反発、下落後の修正や欧米の株高を受け買い優勢に
 アルミ3カ月物は反発。2214ドルで小安く取引を開始した後に更に値位置を落と
してアジアの時間帯は概ね2210ドルを抵抗線とする安もみとなるなか、2203ド
ルの安値を付けた。欧州の時間帯にかけて2222ドルまで浮上したところを売られた
が、前週に下落した後の修正から買い戻す動きが広がったことや欧米株高を受けじりじ
りと値位置を切り上げ一時は2234ドルまで浮上。高値を離れたものの堅調な足取り
を維持して取引を終えた。
 銅3カ月物は反発。下落後で修正のための買い戻しが見られたうえ、欧米株高が買い
を支援した。8182ドルで堅調で寄り付いた後に8143ドルまで軟化した。中国の
春節大型連休入りを受けた見送りムードのなか、玉整理が進むなかで値を落とした。安
値を離れた後は買い戻す動きが広がったうえ、欧米株高が意識されるなか8260ドル
の高値まで売上。高値では転売が広がったため上げ幅を縮小したが堅調地合いは維持し
た。

◎NY原油=小幅続伸、中国勢が不在で動意は鈍い
 ニューヨーク原油の期近は続伸。
 中国勢が春節で不在となるなかで動意は限られた。春節による中国市場の休場は今週
いっぱい続く。ただ、中東情勢の不透明感が下値を支え、先週上昇した後の反動安は限
られた。イスラエル軍は難民が密集しているパレスチナ自治区ガザ最南部ラファの空爆
を開始しており、ラファへの地上侵攻を行う見通し。
 改質ガソリンは上昇。ヒーティングオイルは反落。原油相場の方向感が限定的で、石
油製品の売り買いは交錯した。

◎シカゴ大豆・コーン=大豆・コーンは共に反発、売り警戒などで買い戻し優勢
 大豆は軒並み反発。
 前週末に売られた後の修正から買い優勢に転じた。15〜16日にかけて開催される
米農務省(USDA)展望会議(アウトルックフォーラム)を前にして玉整理基調が強
まったことも買いを促す一因になった。3月限はこの日の上昇で前週末の下げ幅を概ね
相殺した。

 コーンは揃って小反発。
 前週末に期近から一代安値を更新した後で売り警戒感が強まるなか、買い優勢で運ば
れた。米農務省(USDA)週間輸出検証高の強気な内容や、15〜16日のUSDA
の農業展望会議が意識されるなか玉整理のための買戻しが見られたことも値位置を切り
上げる一因となった。

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