アルティミュンが大幅安 投資会社のケリスデールが空売りを表明=米国株個別

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
(NY時間14:44)(日本時間04:44)
アルティミュン<ALT> 8.19(-2.21 -21.25%)

 バイオ医薬品のアルティミュン<ALT>が大幅安。空売りで知られるケリスデール・キャピタル社が空売りをしていることを明らかにしたことが嫌気されている。

 ケリスデールが公表しているレポ―トによると、12月に同社は、週2.4mgの「ペムビデュチド」を投与された患者が48週終了時点で体重の15.6%を減量できたと報告した。それ以降、大手薬との提携、あるいは買収期待から同社株は3倍以上に上昇している。

 しかし、投資家たちは大変ショックを受けている。データを詳しく調べると、すでに承認されている減量薬や進行中の他のGLP-1アゴニストのいずれとも競合する見込みのない薬であることが判明した。

 仮にペムビデュチドが15.6%の体重減をもたらしたとしても、それは十分ではない。オゼンピックとマンジャロは、同等の基準で優れた体重減を示している。この2つの薬に関する臨床研究の山と医師の経験を考えれば、それだけで十分だと指摘している。

【企業概要】
 肥満および肝疾患を対象とした治療薬を開発する臨床段階のバイオ医薬品会社。GLP-1/グルカゴン受容体アンタゴニストである主要製品候補のpemvidutideは、肥満症および非アルコール性脂肪性肝炎の治療に有効。また、B型慢性肝炎の機能的治癒を目的とした免疫療法剤HepTcellの開発も進める。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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