●論点解説原油、OPECの自主減産に不安=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 石油輸出国機構(OPEC)月報が公表された。今報告では需要見通しの修正はな
く、2024年H前年比で日量225万バレル増とされた。一方、1月のOPEC産油
量は日量2643.2万バレルであり、前月から35.0万バレル減少している。ただ
し、最大の減産はリビアの16.2万バレル減であり、次いでクウェートの10.9万
バレル減、イラクの9.8万バレル減、アルジェリアの4.6万バレル減と続く。1月
からOPECプラスは自主減産の強化が行われているが、クウェートやアンゴラが自主
減産を履行している一方、イラクの減産量が少ない。リビアの生産トラブルによってO
PEC全体の産油水準は切り下がったが、減産による需給バランスの安定化を目指す動
きについては、先行きを不安視させる結果になった。ただし、マーケットの関心は地政
学リスクに集中しており、OPEC月報の報告内容はほとんど材料視されなかった。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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