●論点解説金、米金融政策要因では動きづらい=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 1月消費者物価指数は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ着手に対する慎重
姿勢を支持する内容になった。多くの米金融当局者が、利下げ着手に対してインフレ目
標達成に向かう更なる証拠を求めているが、その証拠が得られなかった。1ヵ月分の統
計だけで改めて利上げが必要といった議論にはらないが、少なくともインフレ目標達成
に向けての「最後の1マイル」は長く険しいものである可能性が示唆されている。FR
Bとしては、利上げも利下げもせずに様子を見るのが現時点での最善の選択肢になり、
金相場も米金融政策要因では上下双方に大きく動きづらい地合になる。2000ドル水
準では値ごろ感も強いが、改めて本格的な上昇を促すのであれば、利下げ着手の議論を
後押しする経済指標や当局者発言が求められる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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