海外市況サマリー(15日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 4 2,014.9  + 10.6    シカゴ大豆   2024/ 3  1,162.25  - 8.25
NY銀   2024/ 3 2,295.1  + 56.4    シカゴコーン  2024/ 3    417.75  - 6.50
NYプラ  2024/ 4   905.2  +  7.9    NY原油   2024/ 3     78.03  + 1.39
NYパラ   2024/ 3   952.80 +17.80   ドル・円              149.97  - 0.64
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は149.90円台で推移
 NY為替市場のドル円は戻り売りが優勢となり、1ドル=150円を割り込んだ。N
Y時間に入り発表された1月の米小売売上高が予想以上の減少となったことでドル売り
が強まり、ドル円は瞬間的に149.50円水準まで下落した。
 米消費者物価指数(CPI)の強さもあり、短期的にはドル高を見込む声が多いもの
の、ドル円は150円台に入ると上値が重くなっている模様。
 FRBは利下げ開始のタイミングや程度には慎重になっているが、少なくとも次の行
動は利上げではない。日銀もマイナス金利解除の出口戦略を探る状況。日米の金利差が
急速に縮小する環境にはなく、ドル円の上値期待は温存されるものの、FRBが積極的
に利上げをした22年や23年前半とは状況が違う。

◎NY貴金属=軒並み上昇、米小売売上高の減少で
 ニューヨーク金は反発、銀は続伸。
 金4月限は反発。時間外取引では、ドル安一服に上値を抑えられたが、米国債の利回
り低下を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、予想以下の英国内総生産(GD
P)を受けて堅調となった。日中取引では、米小売売上高の減少を受けて上値を伸ばし
た。その後はドル安一服を受けて利食い売りが出たが、押し目は買われて堅調となっ
た。
 銀3月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、ドル安一服に上値を抑えられたが、米国債
の利回り低下を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、予想以下の英国内総生産
(GDP)を受けて堅調となった。日中取引では、米小売売上高の減少を受けて買い優
勢となった。
 パラジウム3月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。

◎LME=アルミは小反落、銅は米小売売上高の減少受けたドル安で反発
 アルミ3カ月物は小反落。2240ドルで小高く取引を開始。アジアの時間帯はジリ
高となり、一時2244.50ドルまで浮上したが、欧州の時間帯以降は軟化に転じ
た。2220ドル台前半まで値を落としたところで1月の米小売売上高の減少が手掛か
りとなって買い戻されたが、戻り待ちの売りを浴びて2217.50ドルまで下落。安
値では修正から買い戻す動きも見られたが戻りは抑えられ安値圏のまま終了。
 銅3カ月物は反発。8210.50ドルで買い優勢で取引を開始した後、アジアの時
間帯は8225ドルを上値抵抗線としてもちあった後、欧州の時間帯に浮上しながらも
8250ドルが抵抗線として意識されたが、米国の時間帯を迎えると1月の米小売売上
高の減少によるドル安が強気材料視されたことで地合いを引き締め、引けにかけて上値
を探る足取りを展開。買い戻しが誘発され、終盤に8328ドルの高値まで浮上した。
高値を離れた後も大きく下押されることは無く、この日の高値圏を維持して終えた。
◎NY原油=続伸、中国の大型連休入りを控えて買い戻しが強まる
 ニューヨーク原油は反発。
 1月の米小売売上高や米鉱工業生産指数が弱く、早期の米利上げ開始観測が再び浮上
したことが相場を支えた。米消費者物価指数(CPI)は高止まりしており、インフレ
見通しに不透明感はあるものの、今年前半には米利下げが始まると期待されている。イ
スラエルとレバノンの武装組織ヒズボラとの交戦が激化しており、ほぼ戦争状態にある
とみられていることも支援要因。イスラエル北部のキリヤット・シュモナでは、防空シ
ステム「アイアンドーム」を突き抜けて、ヒズボラのミサイルが着弾し被害が発生して
いる。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは反発。原油相場に連動した。

◎シカゴ大豆・コーン=総じて続落、展望会議での需給緩和見通し報告などから
 大豆は期近から期中は続落。
 米農務省(USDA)は展望会議(アウトルックフォーラム)において24/25年
度の期末在庫量が19/20年度以来の水準まで増加する、との需給緩和見通しが発表
されたことや、アルゼンチンで降雨となり作柄が安定していること、輸出の低迷が弱材
料となり売り優勢で運ばれた。

 コーンは先限以外が続落。
 米農務省(USDA)の展望会議において24/25年度のコーン在庫が1987/
88年以来の水準まで増加するとの見通しが示されたことや、ブラジルおよびアルゼン
チンで降雨が続き生育環境が改善していることが重石となり売り優勢で運ばれ、3月限
は再び一代の安値を更新した。

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