NYCBが大幅安 内部統制に重大な弱点判明 有価証券報告書の提出延期とCEO退任=米国株個別

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
(NY時間09:34)(日本時間23:34)
NYCB<NYCB> 3.51(-1.28 -26.72%)

 ニューヨーク・コミュニティー・バンコープ(NYCB)<NYCB>が大幅安。前日引け後に融資審査に関する内部統制に重大な弱点が判明したため、年次の有価証券報告書(Form10-K)の提出を延期すると発表した。監督、リスク評価、監視活動が効果的でなかったことに起因するとしている。

 同銀は過去の取引の、のれん代償却を評価した結果、第4四半期と通期の純利益が24億ドル押し下げられることを明らかにした。また、混乱を乗り切るため、経営陣の交代も発表。カンジェミCEOは退任し、ディネロ氏が新CEOに即日就任する。同氏はNYCBが22年12月に買収で合意したフラッグスター・バンクの社長兼CEOを務めていた。

 今回の件でアナリストから投資判断の引き下げも伝わっている。「買い」から「中立」に引き下げた。新たに開示された情報の中で、統制の脆弱性が最も気掛かりと指摘。新経営陣から、さらなる問題が提起される可能性を恐れているとも述べている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。