シカゴ大豆市況=続伸、当限を中心に買い戻しが優勢も上げ幅は限定的

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/03   1,152.00    1,158.00    1,145.00    1,147.00     + 4.00
   2024/05   1,152.25    1,165.75    1,151.00    1,155.00     + 3.75
   2024/07   1,162.00    1,175.50    1,161.75    1,165.25     + 4.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       171,847       181,808         709,360  (+ 2,738)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(2月29日までの週)
 大 豆:102万1385トン(前週改定値:105万9053トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(3月9日−3月13日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
(3日付。4日付は日本時間午前6時現在、未発表。)
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 大豆は続伸。終値の前営業日比は3.75〜6.75セント高。中心限月の5限月は
3.75セント高の1155.00セント。
 前週末に続いて受渡通知期間に入っている3月当限に買い戻しが見られて堅調な足取
りを見せた動きが他限月にも広がった。ただ、アルゼンチン、ブラジルでは前週末に降
雨が発生したうえ、今週も雨がちな天気が続くと予想されていることが重石となり、上
げ幅は限られた。
 5月限は1152.25セントで取引を開始。その後に値位置を切り上げて1157
セントを下値支持線とするもちあいに転じた。しばらくこの水準で高下した後、米国の
時間帯を迎えると1165.75セントの高値まで浮上。ただ高値では売り崩されて
1151セントの安値まで軟化。安値で買い戻しが優勢となり、下値を切り上げたが、
戻りは抑えられ1150セント台半ばでのもちあいとなった。プラス圏を維持したが、
この日の中間水準を下回って引けた。
 米農務省(USDA)発表の2月29日までの週の大豆週間輸出検証高は102万
1385トンで前週改定値の105万9053トンを下回った。今年度の累計は
3415万5609トンで前年同期の4270万9930トンを約20%下回ってい
る。
 USDAは仕向け地不明で23/24年度積み12万6000トンの大豆粕の大口成
約を発表した。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(現地情報を要約)。

<ブラジル産地>
 2日から3日にかけてブラジル中部では広い範囲で降雨が発生しているが、今週も引
き続き降雨になるだろう。今週、産地南部では活発な前線が移動してくる影響で、ほと
んどの地域で雨がちな天気が続くため、土壌水分が回復しサフリーニャコーンの生育環
境が改善する見込み。ただマトグロッソドスル州の一部地域では雨の境目となり、新し
く作付された穀物にとって乾燥した状態になる恐れがある。

<アルゼンチン産地>
 前線の影響で2〜3日にかけてまとまった雨量を伴う降雨が発生。一方、北部では
7日まで降雨が続く見通し。南部では6日に新たな前線が到来し9日にかけて雨が降り
続く見通しとなっている。ほとんどの地域ではこの雨は好ましいものとなるが、南部の
一部の地域では十分な雨量に達しないもよう。とはいえ、全体的に結実期を迎えている
コーンおよび大豆にとっては好ましい生育環境となっている。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 低気圧の影響で2日から3日にかけて北部で強風となったほか寒冷前線が到来した。
4日は自然発火が発生する可能性が高いが、低気圧が6〜9日にかけて移動する見込み
で、広い範囲で降雨が発生するもよう。また一部では降雪となる可能性がある。この降
雨や降雪により湿度が高まるだろう。

 大豆製品は、大豆粕、大豆油は堅調な大豆の足取りに概ね追随。大豆粕は大豆粕の大
口成約の報告も買い支援要因となった。大豆粕の期近5月限は前日比0.60ドル高の
328.60ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル産地中部では広い範囲で降雨が発生。今週は雨がちな天気が続く。
・ブラジル産地では降雨により土壌水分が回復。
・アルゼンチン産地は慈雨が続き穀物の作柄は良好を維持。
・米小麦産地では強風の影響で自然発火の可能性があるが6日〜9日には降雨発生か。
・2月29日までの週の大豆週間輸出検証高は102万1385トンで前週改定値の
 105万9053トンを下回る。

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