【場況】 金は概ね小幅続伸、銀は当限が確り。金はドル建て現物相場が一時2140ドルを試 す上昇となったことが買いを支援するなか先限は上場来高値を更新した。その後は、ド ル建て現物相場の上げ一服を受けて上げ幅を縮小した。銀は当限が堅調ながら金の上げ 一服を受けて1円高で伸び悩みとなった。 午前11時12分現在の前営業日比は、金標準が1円安〜18円高、金ミニが14. 0円安〜23.0円高、ゴールドスポットが22円高、銀が1.0円高。 午前11時4分現在の出来高は、金が5万2136枚、金ミニが7352枚、ゴ ールドスポットが82762枚、銀が2枚。 【弱気な米経済指標の発表も早期利下げ観測後退は今後の金の重石に】 5日に発表された米経済指標は、2月の米ISM非製造業景気指数は予想を下回って 52.6まで低下したほか、1月耐久財受注の確報値は速報値から下方修正、1月製造 業新規受注も事前予想を大幅に下回るなど、軒並み軟調となったが、ISM非製造業景 気指数では新規受注が力強さを見せるなど、需要の底堅さも窺わせる動きとなってい る。相対的に弱気ながらも需要の根強さを示す経済指標の発表を受け、米連邦準備理事 会(FRB)による利下げ着手期待が高まりながらも、その時期は早期ではないとの見 方が広がっている。パウエルFRB議長の議会証言でどのような内容が語られるかが注 目要因だが、年内の利下げ回数もこれまで予想されていたよりも少ない数にとどまると の見方が強まっていることもあり、ここから先のNY金の上げ幅は限られる可能性があ る。 金先限は上場来高値1万0341円を付けたのち、上げ一服となり、1万0240円 台まで値を落とした。ドル建て現物相場の続伸が支援要因になった。円相場は1ドル= 150円台前半まで円安に振れた。銀先限は115円で張り付いている。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は小反落。きのうの海外市場では、2月の米ISM非製造業景 況指数が弱気の数字となり、米10年債利回り低下を受け、続伸し、2140ドルを試 した。ニューヨークの中盤から上げ幅を縮小。アジア市場では、朝方の2127ドル台 から、利食い売りなどが出て2125ドル台に小幅安。 午前11時現在、2125.45ドルで推移。銀は2359セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が2117.29ドル、銀が2380セント。 MINKABU PRESS
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