海外市況サマリー(19日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 4 2,159.7  -  4.6    シカゴ大豆   2024/ 5  1,185.50  - 2.25
NY銀   2024/ 5 2,513.5  - 13.0    シカゴコーン  2024/ 5    439.50  + 3.50
NYプラ  2024/ 4   901.1  - 20.1    NY原油   2024/ 4     83.47  + 0.75
NYパラ   2024/ 6 999.40   -41.90    ドル・円               150.88  + 1.70
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は150.80円台で推移
 ドル円は買い強まり、150円台を一気に回復。150円台後半まで上昇した。今週
は中銀の重要イベントが多いが、日銀が決定会合の結果を発表した。事前の観測報道通
りにマイナス金利解除とイールドカーブ・コントロール(YCC)の終了、ETF、R
EITの購入終了を打ち出した。市場の反応は円安となった。
 日銀は、現時点の経済・物価見通しを前提にすれば、当面、緩和的な金融環境が継続
すると明記。植田総裁も緩和環境維持することが大事と、引き続き緩和姿勢を堅持し、
慎重姿勢を強調した。日米の金利差は当面続くとの見方から、ドル円はもうしばらく上
値を追えるとの見方が広まったのかもしれない。
 FOMC、20日の現地時間午後2時(日本時間21日午前3時)に結果が発表され
る。政策は据え置きが確実視されている状況。注目はパウエル議長の会見になるが、今
回はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)と経済見通しが公表される。
 市場は先週の米インフレ指標がインフレの根強さを示したことで、利下げ期待を後退
させている。当初見込まれていた6月の利下げ開始を大きく後退させているほか、年内
の利下げ回数も3回を織り込めない状況。一部からは、雇用が次第に落ち着きを取り戻
す中で、パウエルFRB議長は景気の先行きを気にしており、意外に3回の利下げ予想
を維持し、ハト派スタンスを維持するのではとの観測も出ているようだ。

◎NY貴金属=金は小反落、FOMCの結果公表を控えて
 ニューヨーク金は小反落、銀は小幅続落。
 金4月限は小反落。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を20日に控えて
調整売りに押されたが、動意は限定的だった。米連邦準備制度理事会(FRB)は今年
の利下げ開始を示唆しており、今回のFOMCから利下げ開始時期や利下げ回数などに
ついて織り込み作業が本格化する可能性がある一方、インフレ率の正常化が遅れている
ことによる不透明感もあって、模様眺めムードが強い。
 銀5月限は小幅続落。FOMCの結果公表を控えて、今月の戻り歩調は一服してい
る。
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナ、パラジウムは続落。
 プラチナ4月限は続落。ドルインデックスが先週からの戻り歩調を継続したことが重
し。FOMCの焦点は利下げ開始時期や年内の利下げ回数だが、米インフレ率の正常化
は遅れ気味であり、ハト派的な期待感は膨らんでいない。
 パラジウム6月限は続落。ドル高が重しとなった。

◎LME=全面安、アジア株の下落やドル高が警戒され売り優勢
 アルミ3カ月物は反落。2276.50ドルで小安く取引を開始。寄り付き直後に
2279ドルの高値を付けたが、アジア株安やドル買いの動きが重石となって軟化。
欧州の時間帯には2248ドルの安値を付けた。売り警戒が強まるなか米国の時間帯に
は買い戻す動きが膨らんだものの戻りは限られ、マイナスサイドのまま引けを迎えた。
 銅3カ月物は反落。9095ドルで小高く寄り付いた。その後、9106ドルまで値
を伸ばす場面が見られたが、アジア株安が重石となり軟化。9000ドルを割り込んだ
ところで買い戻されたが、欧州の時間帯にドル買いの動きが弱材料視されたことで戻り
待ちの売りが出て再び軟化に転じた。米国の時間帯を迎えると米公開市場委員会(FO
MC)が開催されるなかドル高傾向が継続したことで一時8944ドルまで下落。安値
を買い拾われながらも9000ドルが上値抵抗線として意識される安もみあいとなり、
100ドル超の下落で引けた。
◎NY原油=続伸、連日で年初来高値を更新
  ニューヨーク原油の期近は続伸。
 米石油協会(API)の米週間石油在庫統計の発表を控えて、足元の堅調な流れが継
続した。冬場を終えたばかりだが、米国の需給にはタイト化の兆候があり、APIや米
エネルギー情報局(EIA)の週報に対する注目度が高まっている。ウクライナ軍がロ
シアの製油所への攻撃を続けているため、世界的にガソリン供給量が限定される見通し
であることも支援要因。ロイター通信によると、今月だけでロシア国内の7ヶ所の製油
所で被害が発生しており、精製能力全体の約7%に相当する日量37万バレルが減産を
強いられている。
 改質ガソリンは続伸。ヒーティングオイルは反落。米週間石油在庫統計の発表を控え
て、石油製品は足並みが揃わなかった。

◎シカゴ大豆・コーン=大豆は期近が続落、コーンは買い戻され堅調
 大豆は期近は続落、期中から期先は反発。
 ブラジルの収穫進行が米国の輸出を圧迫するとの懸念に加え、ドル買い傾向が強まっ
たことが期近限月の重石となった。ただ、期中〜期先限月はこれまでの下落の後で売り
警戒感が強まり修正のための買い戻しが見られた。
 コーンは堅調。
 これまでの下落の後で売り警戒感から買い戻された。また、黒海沿岸地域の穀物の輸
出不安が買いを支援する要因となった。ただ、世界的な供給緩和見通しが上値を抑制し
たことで、5月限は440セント台回復には至らなかった。

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