シカゴコーン市況=堅調、これまでの下落の修正や黒海地域からの輸出不安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/05    436.50      440.00      435.00      439.50      + 3.50
   2024/07    449.25      452.75      447.50      452.25      + 3.50
   2024/09    458.00      461.75      457.25      461.00      + 3.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       232,066        231,790        1,556,460 (+ 20,440)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(3月25日−3月29日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは堅調。終値の前営業日比は1.00セント〜3.50セント高。中心限月の
5月限は3.50セント高の439.50セント。
 これまでの下落の後で売り警戒感から買い戻された。また、黒海沿岸地域の穀物の輸
出不安が買いを支援する要因となった。ただ、世界的な供給緩和見通しが上値を抑制し
たことで、5月限は終値で440セント台回復には至らなかった。
 5月限は436.50セントで取引を開始した後は欧州の時間帯を終えるまで
436.25〜437.75セントを中心とするレンジを高下。欧州の時間帯終盤にか
けて軟化に転じて435セントの安値を付けた後は引けにかけて値位置を切り上げる
右肩上がりの足取りに転換し一時は440セントの高値に達した。ただ、何回も高値に
顔合わせしながらもこれを突破出来なかったことで失望売りが出て値位置を落とし、そ
の後、再び買い戻されて値位置を切り上げたにもかかわらず、440セントで上値を抑
えられた。堅調な値動きながら440セントから一段高になることはできずに引けた。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)
<ブラジル産地>
 前週末は産地南部に前線が到来し週末には広い範囲で降雨が発生し、一部地域ではま
とまった雨量を伴う降雨になったが、今週もこの前線の影響で多くの地域で降雨が発
生。さらに21日から22日にかけて新たに前線が到来することで降雨が続く見通し。
これは前週は少雨傾向に見舞われたサフリーニャコーンにとって慈雨となっている。
ただし、この前線が通過した後は少雨傾向になることが見込まれ、穀物への影響が懸念
される。

<アルゼンチン産地>
 今週は複数の低気圧が通過する見通しで、これに伴い降雨が発生するだろう。また、
活発な前線が20日〜21日にかけて到来する見込みで、広い範囲でまとまった雨量を
伴う降雨が発生するだろう。ただ、この前線が通過した後は週末にかけて降雨は発生し
ない模様。来週も低気圧の到来が続き、生育環境は良好を維持すると見られる。
 シカゴ小麦は続伸。前日に続き黒海地域からの輸出懸念が買いを支援した。また、米
産地では天候不良の影響で一部小麦にダメージが発生する可能性が浮上していることも
買い支援要因となった。この日5月限は前日比9.75セント高の552.50セント
で引けを迎えた。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 南西部では20〜21日にかけて広い範囲で降雨が発生するが、この雨をもたらす
低気圧は次第に東に移動していくだろう。その後、活発な低気圧が到来するため23〜
25日にかけて南西部の小麦産地一帯で降雨が発生するだろう。この低気圧に続いて寒
気団が到来する見通しで、一部の小麦にダメージが発生するリスクが高まりそうだ。
今日の材料
・ブラジル産地では前線の影響で多くの地域で降雨が発生。
・ブラジル産地では21日から22日にかけて新たに前線が到来することで降雨が
 が、その後は少雨傾向に変化かし。
・アルゼンチン産地は慈雨が続き引き続き穀物の作柄は良好を維持するもよう。
・米小麦産地では23日にかけて降雨発生へ。来週は寒気団が小麦生育に悪影響を
 及ぼすリスクが浮上。
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