金・銀午前=金は急伸、米利下げ予想を維持

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は急伸。金はドル建て現物相場の急伸や円安を受けて買い優勢で始まった。その後
は、利食い売りなどが出て上げ一服となったが、押し目は買われた。銀は4月限が下落
する一方、期先3本が上昇した。
 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が225〜256円高、金ミニが
214.0〜255.0円高、ゴールドスポットが261円高、銀が3.5円安〜
3.3円高。
 午前11時1分現在の出来高は、金が8万4713枚、金ミニが1万4245枚、ゴ
ールドスポットが2万0386枚、銀が34枚。
【NY金は米FOMCの年3回利下げ予想が支援】
 金は米連邦公開市場委員会(FOMC)で年3回の利下げ予想が示されたことが支援
要因になった。米国のインフレの伸び加速を受けて利下げ予想が後退するとの見方もあ
ったが、年3回の利下げ予想が維持された。パウエル米連邦準備理事会(FRB)は会
合後の記者会見で、年初以降の指標がインフレの「高止まり」を示したものの、「全体
的なストーリーは変わっていない」と強調した。ニューヨーク市場の時間外取引でも一
段高となり、ドル建て現物相場は史上最高値2220.26ドルを付けた。
 イスラエルのネタニヤフ首相は、米共和党上院議員に対し、イスラエルはパレスチナ
自治区ガザでイスラム組織ハマスを打ち負かす取り組みを続けると述べた。
 JPX金は日銀金融政策決定会合後の円安も支援要因である。マイナス金利の解除と
イールドカーブコントロール(YCC)廃止を決定した。ただ「当面、緩和的な金融環
境が継続する」と明記されたことで円相場は1ドル=151円台後半まで円安に振れ
た。
 金先限は上場来高値1万0691円を付けた。ドル建て現物相場の急伸や円安が支援
要因になった。円相場は1ドル=150円台後半で円安が一服した。銀先限は2011
年5月以来の高値120.8円を付けた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米連邦公開市場委員会(F
OMC)で年3回の利下げ予想が維持されたことを受けて急伸した。アジア市場では、
史上最高値2220.26ドルを付けたのち、上げ一服となったが、2193ドル台で
押し目を買われた。
 午前11時現在、2204.67ドルで推移。銀は2570セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が2154.87ドル、銀が2491セント。

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