シカゴ大豆市況=急反落、5月限は再び12ドル台割れ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/05     1211.00     1211.25     1189.25     1192.50     -19.50
  2024/07     1224.75     1224.75     1202.25     1205.50     -20.25
  2024/08     1220.00     1221.00     1200.00     1202.75     -20.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       197,504         282,110         789,851  ( + 7,640)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(3月28日−4月1日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並み。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並み。雨量は平年を上回る。
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 大豆は急反落。終値の前営業日比は20.25〜16.00セント安。中心限月の5
月限は19.50セント安の1192.50セント。
 南米産地の生育に適した天気が続いていることや、ブエノスアイレス穀物取引所がコ
ーンと違って生産高見通しを下方修正せずに引き続き米農務省(USDA)を上回る見
通しを維持していることも弱材料。5月限は12ドルを維持できなかったことでチャー
ト面からの売り圧力も強まった。
 5月限は1211.00セントで取引を開始。アジアの時間帯の時間外取引に崩れて
12ドルとび台で軟化した。欧州の時間帯に12ドルの節目を割り込んだ後、米国の時
間帯前半に崩れて、安値は1189.25セントまであった。その後は戻して1190
セント台前半のもみ合いとなった。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル産地>
 産地中部では22日から強い前線が居座り、来週にかけて降雨が強まるだろう。に到
達するだろう。これまで雨不足だったサフリーニャ(二期作)コーンにとって慈雨とな
るだろう。一方、これまで降雨に恵まれていた産地南部では少雨傾向となる見込み。

<アルゼンチン産地>
 今週末にかけて少雨傾向となる見込みだが、気温も低下するためストレスも減少する
だろう。また来週には次の低気圧が移動して来るため、受粉期のコーンや大豆には適し
た天気が続くだろう。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、北半分で低温になっているが、対照的にオクラホマ州やテキサス州
では暖気が残っている。北部では低気圧により、モンタナ州や南北ダコタ州では局地的
に弱い降雪が見られた。

 大豆製品は、大豆粕が反落、大豆油が続落。大豆が大きく崩れたことに両銘柄ともに
圧迫された。大豆粕の期近5月限は前日比5.20ドル安の339.10ドル。
今日の材料
・ブラジル産地南部では来週にかけて、雨不足だったサフリーニャコーンにとっては慈
 雨となる見込み。一方これまで降雨に恵まれていた産地南部では少雨傾向になる見込
 み。
・アルゼンチン産地では今週末少雨傾向も、来週には次の低気圧の到来で良好な生育環
 境が続く見込み。

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