貴金属は、総じて続落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安を受けて売り優勢と なろう。銀はまちまちの値動きとなろう。プラチナ系貴金属(PGM)もニューヨーク 安を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は7.45ドル安の 2166.90ドル、銀が15セント高の2469セント、プラチナが6.97ドル安 の895.60ドル、パラジウムは11.51ドル安の983.78ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=151.23/25円で、前営業日の 大引け時点から0.21の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万0540円前後、銀は120.0円前後、プラチナ は4360円前後、パラジウムは5000円前後。 【NY金はドル高が圧迫】 金は前週末の海外市場では、ドル高を受けて売り優勢となった。 金はドル高が圧迫要因になった。スイス中銀の予想外の利下げをきっかけとしたドル 高が続いた。ただ米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを受けて米国債の利回り が低下した。今週は2月の米個人消費支出(PCE)デフレータなどの発表がある。一 方、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、欧州連合(EU)首脳会議で、ユーロ 圏では今年インフレ率が低下し続け、経済成長は回復に転じるとの見通しを示した。E CBの利下げは6月が見込まれている。 イスラエルのネタニヤフ首相は、米国のブリンケン国務長官に対し、イスラエルはイ スラム組織ハマスとの戦いを単独で続ける用意があると伝えた。中東情勢の行方も引き 続き確認したい。 銀は前週末の海外市場では、押し目を買われる場面も見られたが、ドル高を受けて上 げ一服となった。 【プラチナはドル高で900ドル割れ】 プラチナは前週末の海外市場では、ドル高を受けて売り優勢となった。 プラチナはドル高を受けて売り優勢となった。スイス中銀の利下げをきっかけとした ドル高が続いた。プラチナは900ドルの節目を割り込み、買い戻しが入りやすいとみ られる。上海プラチナの出来高も増加しており、中国勢の動きも確認したい。 <今日の予定> ・金融政策決定会合議事要旨公表 1月22-23日分(日本銀行) ・米新築住宅販売 2024年2月(商務省) MINKABU PRESS 東海林勇行
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