貴金属は、金がニューヨーク金の小幅続伸を受け、ドル建て現物価格が2178ドル 台に上昇、円相場が1ドル=151.50円台に小幅安から買い優勢で堅調に推移。プ ラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨークプラチナ小幅高もドル建て現物相 場は903ドル台で推移し、前日の東京時間の午前3時15分時点と比べ、小幅安で推 移。円相場の弱含みに相殺され、期先は序盤、前日の終値水準で横バイか。 銀は夜間取引で先限がニューヨーク安を受け、売り優勢となった動きを引き継ぐ展開 を予想。パラジウムは取組高がなく、先物市場として機能しておらず、出来ずを継続。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は4.93ドル高の 2178.32ドル、銀が22セント安の2441セント、プラチナが0.98ドル安 の903.82ドル、パラジウムは10.47ドル安の994.81ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=151.55/57円で、前営業日の 大引け時点から0.17円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万0600円前後、銀は119.8円前後、プラチナ は4393円前後、パラジウムは5000円前後。 【NY金はPCEデフレータの発表前で手じまい売りが出やすい】 金はきのうの海外市場では、欧州時間の午前中に急伸したが、ニューヨーク時間の取 引開始後は上げ幅を削る展開。29日はグッドフライデー(聖金曜日)で米商品先物市 場は休場となるが、米経済指標の発表はある。今後の米金融政策の影響力がある2月の 米個人所得・支出(PCEデフレータ) の発表を控えていることから利食い売りを含 めた手じまい売りが出やすい。 銀はきのうの海外市場では、ドル堅調から手じまい売り先行もようとなった。 【プラチナは押し目買い根強いが、27・28日は仕掛け難】 プラチナはきのうの海外市場では、小幅高。指標限月が4月カ繰から7月限に移行。 7月限は、29日に922.9ドルで上値を抑えられた。現物相場が900ドル割れは は買い拾われていることは押し目買いの根強さを感じるが、29日に2月の米個人消費 支出(PCE)デフレータの発表があり、27、28日の両日ともに積極的に買いは 仕掛けにくいのではないか。 <今日の予定> ◆ オーストラリア ◆ 【経済】08:30 景気先行指数 2024年2月(WESTPAC) 【経済】09:30 消費者物価指数 2024年2月(連邦統計局) ◆ 日本 ◆ 【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟) 【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁) ◆ 中国 ◆ 【経済】10:30 工業利益 2024年2月(国家統計局) ◆ フランス ◆ 【経済】16:45 消費者信頼感指数 2024年3月(INSEE) ◆ 南アフリカ ◆ 【経済】--:-- 政策金利公表(南アフリカ準備銀行) ◆ アメリカ ◆ 【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA) 【工業】23:30 週間石油統計(EIA) MINKABU PRESS `森 成俊
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