シカゴコーンの夜間取引は強含み。5月限は427セント台まで戻している。今夜は 米農務省(USDA)の作付意向面積や全米四半期在庫が最大の焦点となる。とくに新 穀の動向を占う前者の注目度が高い。 前日の当欄で指摘したように、事前予想平均は約9200万エーカーと、前年実績の 9464万エーカーから減少する見込みだが、2月に発表されたUSDA農業展望会議 の9100万エーカーを上回っている。前年比減はすでに市場に織り込まれている感が 強く、9200万エーカーを基準にどの程度乖離するかが強弱判断の基準になりそう だ。 前日のシカゴは下落。28日の米国産の作付意向面積や全米四半期在庫を控えて、こ の日も手じまい売りが先行した。中国のウクライナ産コーンの輸入が増加していること が報じられたことも嫌気された。 米穀物メジャー系取引員、ADMインベスター・サービシスのリポートによると、現 在、トン当たりのコーン輸出価格は、米国産が192ドル、ブラジル産が182ドル、 ウクライナ産が180ドルと、米国産がかなり割高となっている。 5月限は426.75セントまで下落した後、引けも426.75セントとほとんど 戻さなかった。 <今夜の予定> ◆ アメリカ ◆ 【経済】 21:30 国内総生産 2023年10-12月期確報値(商務省) 【経済】 21:30 新規失業保険申請件数(労働省) 【経済】 22:45 シカゴ購買部協会景気指数 2024年3月(シカゴ購買部協会) 【経済】 23:00 消費者信頼感指数 2024年3月確報値(ミシガン大) 【経済】 23:00 中古住宅販売仮契約指数 2024年2月(全米不動産協会) 【農産】 21:30 週間穀物輸出成約高(USDA) 【農産】 3/29 01:00 全米穀物四半期在庫 2024年3月(USDA) 【農産】 3/29 01:00 作付意向面積 2024年(USDA) ◆ カナダ ◆ 【経済】 21:30 産業別国内総生産 2024年1月(カナダ統計局) MINKABU PRESS *予定は発表元の都合により、変更される可能性があります。 *海外の発表時間は日本時間で表示してあります。
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