NYプラチナ市況=反発、ドル安や金堅調で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 7)   914.4      942.2       912.8       934.3    + 22.9
         (24/10)   922.5      950.7       921.8       943.1    + 21.9
 パラジウム  (24/ 6)  1010.50    1035.50     1001.00     1004.30   +  0.30
         (24/ 9)  1043.00    1043.00     1011.50     1012.40      0.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          36,792         28,418        80,239       (+    821)
 パラジウム          2,602          2,830        19,409       (+    229)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,170.24  - 396.61
     前日  151.60/62   1.0742/44   ・ナスダック         16,240.45  - 156.38
     本日  151.54/56   1.0768/70   ・10年米国債利回り      4.36  +   0.03
・NY原油  (24/ 5)   85.15 + 1.44  ・SPDR保有金残高    826.98  -   3.17
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。前日比は、プラチナが20.2〜22.9ドル
高、中心限月の7月限が22.9ドル高、パラジウムが変わらず〜0.30ドル高、中
心限月の6月限は0.30ドル高。
 プラチナ7月限は反発。時間外取引では、買い戻されて堅調となった。欧州時間に入
ると、ドル安や金堅調を受けて上値を伸ばした。日中取引では、序盤の買いが一巡する
と、ドル安一服を受けて上げ一服となった。
 パラジウム6月限は欧州時間のドル安を受けて買い優勢となったが、日中取引では戻
りを売られて上げ一服となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を912.8〜931.4ドルのレンジで推移し、前日
比18.8ドル高の930.2ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、米連邦準備理
事会(FRB)の利下げ見通しなどを受けて買い戻されて堅調となった。欧州時間に入
ると、ドル安や金堅調を受けて上値を伸ばした。
 日中取引では、時間外取引の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って
942.2ドルまで上昇した。その後は、ドル安一服を受けて上げ一服となったが、
929.8ドルで押し目を買われた。
 3月のイタリアの製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.4と市場予想の
48.8を予想外に上回った。前月の48.7からも上昇し、ユーロ高に振れた。一
方、2月の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数は下方修正された前月分から増加し
た。減少傾向に変わりはないが、市場では過剰需要の減少が極めてゆっくりとしか進ん
でいないと指摘された。
 パラジウム6月限は、時間外取引を1007.50〜1035.50ドルのレンジで
推移し、前日比24.00ドル高の1028.00ドルとなった。6月限は高寄りした
のち、他の貴金属の堅調につれ高となった。欧州時間に入ると、ドル安も支援要因とな
って上値を伸ばした。
 日中取引は、戻りを売られて上げ一服となった。その後は、ドル安一服も圧迫要因と
なり、1001.00ドルまで下落した。
 1日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの19万7256オ
ンス、パラジウムは同変わらずの5万1464オンス。
今日の材料
・3月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は46.1で
2月の46.5から低下した。速報値の45.7からは上方修正されたが、好不況の分
かれ目となる50を21カ月連続で割り込んだ。
・3月の英製造業購買担当者景気指数(PMI)は2022年7月以来、1年8カ月ぶ
りに好不況の節目である50を上回った。昨年の浅い景気後退が終わったことを示す兆
しを示した。
・3月の独消費者物価指数(CPI)速報値は欧州連合(EU)基準(HICP)で前
年同月比2.3%上昇と、伸び率は2月の2.7%から鈍化し、2021年6月以来の
低水準となった。エネルギー価格が下落した。
・ブリンケン米国務長官は、パレスチナ自治区ガザで食料支援団体のメンバーがイスラ
エルの攻撃により死亡したことについて、米政府はイスラエルに迅速かつ徹底的な調査
を行うよう求めていると述べた。
・バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は、電話会談した。昨年11月に行った対
面での会談以降初めて。台湾問題やウクライナ情勢などを巡り協議したほか、バイデン
大統領は中国の経済・貿易慣行に対する懸念を表明した。
・2月の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数は875万6000件、市場予想は
874万件、前月分は874万8000件と、前回発表の886万3000件から下方
改定された。
・2月の米製造業新規受注は前月比で1.4%増と、市場予想の1.0%増を上回る伸
びとなった。機械や民間航空機の受注が増加した。
・米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は、連邦準備理事会(FRB)が年内に利
下げに踏み切るとの見方を維持しているが、利下げが可能かどうかを裏付けるデータを
なお確認する必要があると述べた。
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