海外市況サマリー(2日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 6 2,281.8  + 24.7    シカゴ大豆   2024/ 5  1,174.00  -11.75
NY銀   2024/ 5 2,592.3  + 85.0    シカゴコーン  2024/ 5    426.50  - 9.00
NYプラ  2024/ 7   934.3  + 22.9    NY原油   2024/ 5     85.15  + 1.44
NYパラ   2024/ 6 1,004.30 + 0.30    ドル・円               151.57  - 0.07
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は151.50円台で推移
 ドル円は1ドル=151円台での膠着した展開が続いた。ドル高が一服したものの、
ドル円は底堅い動きを続けている。米国債利回りが再び年初来の最高水準に達してお
り、10年債が4.40%付近まで一時上昇していた。ただ、財務省の介入警戒感も強
まる中で、152円には慎重な気配が続いている状況。
 前日発表の米経済指標も強い内容で、市場は改めてFRBの金利動向を注視してい
る。FRB以上に利下げ期待に弱気になっており、FRBは先日のFOMCで年内3
回、計0.75%の見通しを示したが、短期金融市場では0.75%以下で織り込む動
きが見られている。6月の利下げ期待に関して、半々まで確率を低下させている状況。

◎NY貴金属=金が最高値を更新、ドル安が支援
 ニューヨーク金、銀は大幅続伸。
 金6月限は大幅続伸。時間外取引では、利食い売りに上値を抑えられたが、米連邦準
備理事会(FRB)の利下げ見通しを受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、イ
タリアの製造業購買担当者景気指数(PMI)の50台回復によるユーロ高を受けて堅
調となった。日中取引では、史上最高値を更新したのち、ドル安一服を受けて上げ一服
となったが、押し目は買われた。
 銀5月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。
 プラチナ7月限は反発。時間外取引では、買い戻されて堅調となった。欧州時間に入
ると、ドル安や金堅調を受けて上値を伸ばした。日中取引では、序盤の買いが一巡する
と、ドル安一服を受けて上げ一服となった。
 パラジウム6月限は欧州時間のドル安を受けて買い優勢となったが、日中取引では戻
りを売られて上げ一服となった。

◎LME=続伸、中国の景気不安後退を受け買い優勢に
 アルミ3カ月物は続伸。2342ドルで高寄りした。アジアの時間帯は値を沈め一時
2332ドルの安値に達した。しかし売り玉の整理が進んだうえ、財新発表の3月の中
国製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月を上回ったことで同国の景気不安が後退
するなか、アジアの時間終盤以降に地合いを引き締め、欧州の時間帯に今年1月2日以
来の高値となる2387.50ドルに到達。この水準に達した後は値位置を落としなが
らも2362ドルが下値支持線として意識される高もみに転じ、高値圏を維持して引け
を迎えた。
 銅3カ月物は大幅続伸。8939ドルで確りと取引を開始。序盤はアジア株の頭重い
足取りに上値を抑制されるなか8930〜8970ドルのレンジで高下したが、アジア
の時間帯終盤以降は財新発表の中国の3月製造業購買担当者景気指数(PMI)を受け
て中国の景気不安が後退したことで強含み9000ドル台に到達。暫く9020ドルが
上値抵抗線として意識されたが、9020ドルを突破したことで9044ドルまで値位
置を切り上げた。終盤に転売が出てやや値位置を切り下げたが3ケタの上げ幅を維持し
て終えた。
◎NY原油=続伸、昨年10月以来に85ドルの節目に到達
 ニューヨーク原油の期近は続伸。
 ウクライナ軍のドローンがロシアで3番目に大規模な製油所を攻撃したことから、供
給懸念が強まった。この攻撃による被害は限定的と伝わっているものの、北半球の需要
が拡大する時期を控えて、ウクライナ軍はロシア西部に位置する製油所への攻撃を続け
ている。イスラエル軍機がシリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館を攻撃し、外交
官など13名が殺害されたことを受けて、イランが報復を予告していることも懸念要
因。
 改質ガソリンの期近は反発。ヒーティングオイルは続伸。原油高に連動した。

◎シカゴ大豆・コーン=総じて続落、輸出不安や小麦安から売り優勢
 大豆は期近〜期中が続落。
 前日の下落の後で修正から買い戻される場面も見られていたが、小麦市場の軟化に追
随する売りが見られたうえ、3月23日以降、大口成約の発表が無く輸出不安が強まる
なか、期近限月から売り優勢に転じた。
 コーンは総じて続落。
 米農務省(USDA)作柄報告での良好な作柄を受けて大きく下落した小麦市場に追
随安となった。5月限はこの日の下落で四半期在庫報告及び作付意向面積を受けて記録
した大幅な上げ幅を完全に相殺した。

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