トウモロコシは、400セント水準で下げ一服となり、自律反発局面に移行してい る。需給緩和評価に大きな変化は見られないが、ファンド売りが一服しショートカバー (買い戻し)が下値を支えている。マーケットの関心は米作付け環境にシフトしている が、現状では天候リスクの織り込みは求められない。天候不順が報告されるまでは、 450セント水準を上抜いていくのは難しいだろう。 大豆は穀物市場全体で持高調整の動きがみられ、大豆も修正高の局面に移行してい る。ただし、1200セント台では農家の強力な売り圧力も確認されているため、膠着 感が強まり始めている。ブラジル産の出荷圧力が強く、米国産の輸出停滞が続く。本格 上昇を試すのであれば産地天候リスクの高まりが求められる。しかし、現状では産地気 象環境は良好であり、作付けリスクは乏しい。自律反発に留まる。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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