【これからの見通し】本日は目立った材料に欠ける、10日の米CPIに視線 週明けは目立った材料に欠けている。経済統計予定に関して、このあとのロンドン・欧州時間では主要国の経済指標発表は予定されていない。トルコ鉱工業生産指数(2月)、フィリピン中銀とイスラエル中銀の政策金利発表などが発表される。 NY時間の米NY連銀調査インフレ期待(3月)が10日の米消費者物価指数(CPI)の参考指標として注目されそうだ。1月に3.00%の最低水準をつけたあと、前回2月は3.04%とやや上昇していた。今回も上昇するようだと、ドル相場の下支えとなりそうだ。 発言イベント関連では、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁、ジョルダン・スイス中銀総裁、ブリーデン英中銀副総裁、グールズビー・シカゴ連銀総裁などの講演やイベント参加が予定されている。特に、予想外の利下げ開始を発表したスイス中銀高官発言が注目されそうだ。直近のインフレの伸びが一段と鈍化していただけに、追加利下げを示唆する可能性も指摘されよう。 ドル円相場は底堅く推も、151円台からは抜け出せていない。米債利回りの上昇が日米金利差相場を意識させる一方で、152円の節目水準では政府・日銀の介入警戒といったお決まりの見方が続いている。10日の米CPIまでは決め手に欠ける相場展開となりそうだがどうか。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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