NY原油市況=続落、ガザ停戦協議の行方を注視

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/05     86.59       86.98       85.09       85.23        - 1.20
  2024/06     85.69       86.07       84.29       84.46        - 1.07
  2024/07     84.82       85.16       83.52       83.68        - 0.96
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              852,116             1,743,938    ( - 18,403)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/05     267.70    - 5.17
                            2024/06     267.59    - 4.58
         改質ガソリン       2024/05     275.56    + 0.70
                            2024/06     273.02    + 0.07
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
1.20〜1.07ドル安。その他の限月は0.96〜0.55ドル安。
 イスラエルがシリアのイラン大使館を空爆した後、イランがイスラエルに対する報復
攻撃を見送っているなかで利益確定の売りが優勢となった。武装組織ハマスとイスラエ
ルの停戦協議が続いていることも重し。イランがイスラエルを直接攻撃しない代わり
に、パレスチナ自治区ガザの即時停戦を要求しているとの観測もあって、イスラエルが
譲歩する可能性が意識されている。
 イラン革命防衛隊(IRGC)の海軍司令官が石油供給の要所であるホルムズ海峡の
閉鎖を警告したことは懸念要因。今のところ閉鎖は選択肢にないが、アラブ首長国連邦
(UAE)におけるイスラエルの存在は脅威であるという。アリレザ・タングシリ司令
官は「シオニストがUAEに来たのは経済目的ではなく、安全保障と軍事活動のためで
あると我々は知っている」と述べた。
 時間外取引で5月限は86.98ドルまで堅調に推移する場面はあったが買いは続か
ず、通常取引開始にかけて売りに押された。通常取引後半には85.09ドルまで下
落。
 改質ガソリンの期近2限月は反発。ヒーティングオイルの期近は続落。需要期に向か
っているなかで、改質ガソリンの調整安は続かず。
今日の材料
・米国、イスラエルがガザで大量虐殺を行っている証拠はない
・トルコがイスラエルへの輸出を制限、ガザ停戦が宣言されるまで
・米原油在庫の市場予想は前週比240万バレル増
・米石油協会(API)が引け後に発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比303万4000バレル増
・ガソリン在庫は同60万9000バレル減
・留出油在庫は同12万バレル増
・クッシング原油在庫は12万4000バレル増
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