金・銀午前=金は上げ一服、米CPIの発表を控えて

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は上げ一服。先限は夜間取引で過去最高値を更新したものの、その後は利益確定の
売りが優勢となっている。BRICSの台頭を背景としてドル離れが加速する見通しで
あることや、イランがイスラエルに報復する公算であること、ロシアと北大西洋条約機
構(NATO)の対立拡大見通しが金相場を押し上げてきたが、米消費者物価指数(C
PI)の発表を控えて調整売りが優勢。
 午前11時10分現在の前営業日比は、金標準が8円安〜30円高、金ミニが9円安
〜56円高、ゴールドスポットが38円高、銀が1.6円高。
 午前11時10分現在の出来高は、金が6万4014枚、金ミニが9739枚、ゴー
ルドスポットが1万4346枚、銀が23枚。
【世界の中央銀行は金準備の拡大を継続】
 世界的に中央銀行は金準備の拡大を続けている。3月の中国人民銀行(PBOC)の
金準備は17ヶ月連続で拡大し、7274万トロイオンスまで増加した。資産的な裏付
けのない貨幣から金へ乗り換える動きが継続している。
 金先限は夜間取引で1万1552円まで上昇し、過去最高値を更新した。ただ、その
後の上値は重い。円相場は1ドル=151円台後半で、前日よりもやや円高・ドル安推
移。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。昨日、2364.43ドルまで上昇した後は買
いがいったん落ち着いている。ただ、調整安は限定的。

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