●論点解説穀物、天候リスク不在の状況が続く=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 穀物相場は上値の重い展開が維持されている。米穀倉地帯の天候は安定しており、作
付けリスクを確認することはできない。まだトウモロコシと春小麦の作付けが漸く本格
化するタイミングだが、気温と降水量の双方にリスクプレミアム加算の必要性は乏し
い。このまま天候リスク不在の状況が続くと、穀物相場を大きく押し上げるのは難し
い。11日の米農務省(USDA)需給報告がイベントリスクになるが、何か穀物相場
を大きく押し上げるような動きが想定されている訳ではない。天候リスク不在だと横ば
いから下振れ、天候リスク浮上だとショートカバー主導の上昇と、典型的な天候相場型
の値動きが続きやすい。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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