NYプラチナ市況=反落、予想以上の米CPIが圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 7)   991.9      997.4       971.3       976.4    -  7.7
         (24/10)  1001.5     1007.0       982.0       986.6    -  7.6
 パラジウム  (24/ 6)  1101.50    1110.00     1046.00     1058.40   - 27.70
         (24/ 9)  1103.00    1115.50     1055.00     1066.30   - 26.70
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          41,763         38,750        81,425       (-  1,353)
 パラジウム          5,911          4,561        20,549       (+    344)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,461.51  - 422.16
     前日  151.76/78   1.0858/60   ・ナスダック         16,170.36  - 136.28
     本日  153.16/18   1.0741/43   ・10年米国債利回り      4.55  +   0.20
・NY原油  (24/ 5)   86.21 + 0.98  ・SPDR保有金残高    828.71  +   0.86
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比は、プラチナが9.6〜11.5ドル
高、中心限月の7月限が9.6ドル高、パラジウムが34.60〜35.60ドル高、
中心限月の6月限は35.60ドル高。
 プラチナ7月限は反落。時間外取引は、金に押し目買いが入ったことが下支えになっ
た。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引では、予想以上の米消費
者物価指数(CPI)を受けて売り優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)の利下
げ時期が9月に先送りされるとの見方も圧迫要因となった。
 パラジウム6月限は予想以上の米消費者物価指数(CPI)や他の貴金属の軟調を受
けて売り優勢となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を987.5〜997.4ドルのレンジで推移し、前日
比11.0ドル高の995.1ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、金に押し目買
いが入ったことが下支えになった。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。
 日中取引では、予想以上の米消費者物価指数(CPI)を受けて売り優勢となった。
売り一巡後は押し目を買われたが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期が9月に
先送りされるとの見方も圧迫要因となり、971.3ドルまで下落した。
 3月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.5%上昇した。前月の3.2
%上昇から加速し、昨年9月以来の大幅な伸びとなった。米連邦準備理事会(FRB)
が9月まで利下げを見送るという観測が強まった。
 パラジウム6月限は、時間外取引を1089.50〜1106.00ドルのレンジで
推移し、前日比18.90ドル高の1105.00ドルとなった。6月限は高寄りした
のち、他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買い戻されて
上値を伸ばした。
 日中取引は、買い戻されて1110.00ドルまで上昇した。その後は、予想以上の
米消費者物価指数(CPI)を受けて売り優勢となり、1046.00ドルまで下落し
た。売り一巡後は下げ一服となったが、他の貴金属の軟調を受けて戻りを売られた。
 9日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの20万2314オ
ンス、パラジウムは同変わらずの5万1464オンス。
今日の材料
・3月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.5%上昇した。前月の3.2
%上昇から加速し、昨年9月以来の大幅な伸びとなった。市場予想の3.4%も上回っ
た。ガソリンや住居費の上昇が背景。市場では、米連邦準備理事会(FRB)が9月ま
で利下げを見送るという観測が強まった。
・2月の米卸売在庫は前月比0.5%増と、前月発表された速報値および市場予想に一
致した。在庫が第1四半期の経済成長に寄与する可能性を示唆した。
・バイデン米大統領は10日、予想を上回るインフレ率を受け、米連邦準備理事会(F
RB)の利下げ開始時期が後ずれする可能性があるとしながらも、利下げは引き続き
2024年に実施されるとの見方を示した。
・国際通貨基金(IMF)は、人工知能(AI)などの技術を活用した大規模改革がな
ければ2030年の世界の経済成長率は2.8%にとどまると指摘した。これは過去の
平均を1%ポイント下回る。
・- カナダ銀行(BOC、中央銀行)は、政策金利である翌日物金利の誘導目標を5.
0%に据え置いた。政策金利は約23年ぶり高水準。中銀はインフレ低下が持続する一
段の兆候が見られるまで利下げは行わない姿勢を示した。
・3月19〜20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、当局者がインフ
レ面での進展が停滞し、金利をより長期間現行水準で据え置く必要がある可能性を懸念
していたことが分かった。
・パレスチナのイスラム組織ハマスによると、ハマスの指導者ハニヤ氏の息子3人が、
イスラエルのガザ空爆で死亡した。ハニヤ氏の孫3人もこの攻撃で死亡したという。
・イランまたはその代理勢力がイスラエルの軍事・政府関連拠点をミサイルやドローン
で大規模な攻撃を近日中に仕掛けると、米国とその同盟国はみている。
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