NYプラチナ市況=反落、予想以上の米小売売上高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 7)   992.7      998.7       972.0       981.0    - 20.7
         (24/10)  1002.0     1007.0       983.0       991.1    - 21.1
 パラジウム  (24/ 6)  1063.00    1070.00     1027.00     1043.90   - 15.60
         (24/ 9)  1061.50    1061.50     1039.00     1052.40   - 15.90
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          32,040         44,446        82,522       (+    927)
 パラジウム          4,572          5,738        20,591       (+    246)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,735.11  - 248.13
     前日  153.23/25   1.0643/45   ・ナスダック         15,885.02  - 290.07
     本日  154.25/27   1.0623/25   ・10年米国債利回り      4.63  +   0.10
・NY原油  (24/ 5)   85.41 - 0.25  ・SPDR保有金残高    826.72  -   4.03
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比は、プラチナが21.3〜20.7ドル
安、中心限月の7月限が20.7ドル安、パラジウムが15.90〜15.20ドル
安、中心限月の6月限は15.60ドル安。
 プラチナ7月限は反落。時間外取引は、中東の緊張による金堅調が下支えになった
が、米国がイスラエルの対抗措置に参加しないとし、金の戻りを売られると、軟調とな
った。欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服となった。日中取引では、予想以上の
米小売売上高を受けて売り優勢となった。その後は、ニューヨーク連銀製造業景況指数
の低下を受けて下げ一服となった。
 パラジウム6月限は予想以上の米小売売上高やドル高を受けて売り優勢となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を975.8〜998.7ドルのレンジで推移し、前日
比14.4ドル安の987.3ドルとなった。7月限は安寄りしたのち、中東の緊張に
よる金堅調が下支えになったが、米国がイスラエルの対抗措置に参加しないとし、金の
戻りを売られると、軟調となった。欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服となっ
た。
 日中取引では、予想以上の米小売売上高を受けて売り優勢となり、972.0ドルま
で下落した。その後は、ニューヨーク連銀製造業景況指数の低下を受けて下げ一服とな
った。
 イランが週末にイスラエルを攻撃した。ただイスラエルの戦時内閣は会議で、全面戦
争は引き起こさないようさまざまな選択肢を議論した。一方、3月の米小売売上高は前
月比0.7%増となり、オンライン売上高の急増を背景に市場予想の0.3%増を上回
った。4月のニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス14.3と市場予想のマイナ
ス5.2を下回った。
 パラジウム6月限は、時間外取引を1034.00〜1070.00ドルのレンジで
推移し、前日比8.00ドル安の1051.50ドルとなった。6月限は高寄りしたの
ち、戻りを売られて軟調となった。欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服となっ
た。
 日中取引は、予想以上の米小売売上高やドル高を受けて売り優勢となった。時間外取
引の安値を割り込み、1027.00ドルまで下落した。
 12日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比455オンス減の20万
1859オンス、パラジウムは同変わらずの5万1464オンス。
今日の材料
・イスラエルの戦時内閣は会議で、イスラエルを無人機(ドローン)とミサイルで攻撃
したイランに対し攻撃する意向はあるものの、全面戦争は引き起こさないようさまざま
な選択肢を議論した。
・2月のユーロ圏の鉱工業生産(季節調整済み)は、前月比0.8%増だった。EU全
体では0.7%増となった。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は、インフ
レ率が予想通り鈍化すればECBが6月に政策金利を引き下げる可能性があると述べ
た。
・3月の米小売売上高は前月比0.7%増となった。オンライン売上高の急増を背景に
市場予想(0.3%増)を上回り、第1四半期を堅調な伸びで締めくくった。2月分は
従来発表の0.6%増から0.9%増に上方改定された。
・4月のニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス14.3と市場予想のマイナス
5.2を下回り、5カ月連続で縮小圏にとどまった。一方、仕入価格指数はほぼ1年ぶ
りの水準に上昇した。
・米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、連邦準備理事会(FRB)の金融政策は
引き続き制約的で好位置にあるとした上で、私見では年内に利下げが始まる公算が大き
いという見解を示した。
・4月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は前月から横ばいの51だっ
た。2023年7月以来8カ月ぶりとなる高水準を維持したが、4カ月連続の上昇傾向
は一服する形となった。
・2月の米企業在庫は前月から0.4%増と、市場予想に一致した。小売在庫と卸売在
庫が増加した。1月は横ばいだった。
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