NY金・銀市況=金は反発、押し目買いもドル高で上げ一服

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 6)  2377.9     2408.0      2377.2      2398.0     +  9.6
          (24/ 8)  2403.1     2429.5      2401.1      2420.1     +  9.6
   銀     (24/ 5)  2828.5     2873.5      2821.0      2838.0     -  2.0
         (23/ 7)  2853.5     2900.5      2849.0      2866.3     -  1.6
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           200,679       289,971       515,463        (-  1,730)
  銀           88,777       120,186       176,266        (+    482)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,775.38  +  22.07
     前日  154.37/39   1.0673/75   ・ナスダック         15,601.50  -  81.87
     本日  154.63/65   1.0642/44   ・10年米国債利回り      4.64  +   0.06
・NY原油  (24/ 5)   82.73 + 0.04  ・SPDR保有金残高    827.59  -   2.59
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は反発、銀は小反落。終値の前日比は金は9.4〜10.6ドル高、
中心限月の6月限が9.6ドル高、銀が2.1〜1.6セント安、中心限月の5月限は
2.0セント安。
 金6月限は反発。時間外取引では、米国債の利回り低下によるドル安を受けて押し目
を買われた。欧州時間に入ると、ドル安が一服したが、買い戻されて堅調となった。日
中取引では、買い優勢で始まったが、予想以上のフィラデルフィア地区連銀製造業業況
指数を受けて上げ一服となった。ただ中東情勢に対する懸念が残り、売り一巡後の押し
目は買われた。
 銀5月限はドル安や金堅調が支援要因になったが、日中取引ではドル高再開を受けて
上げ一服となった。
 ニューヨーク金6月限は反発。時間外取引では2377.2〜2400.3ドルのレ
ンジで推移、前日比7.4ドル高の2395.8ドルとなった。6月限は安寄りしたの
ち、米国債の利回り低下によるドル安を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、
ドル安が一服したが、買い戻されて堅調となった。
 日中取引では買い優勢で始まり、2408.0ドルまで上昇した。その後は、予想以
上のフィラデルフィア地区連銀製造業業況指数を受けてドル高に振れたことから、利食
い売りが出て2384.3ドルまで下落した。ただ中東情勢に対する懸念が残り、売り
一巡後の押し目は買われ、2404.5ドルまで戻した。
 4月の米フィラデルフィア地区連銀製造業業況指数は15.5と3月の3.2から大
きく改善し、市場予想の中央値2.3を上回った。また米新規失業保険申請件数は21
万2000件と横ばいとなり、労働市場の堅調を示した。ドル高が再開し、金の上値を
抑えられた。ただイランはイスラエルに対し、自国の核施設を攻撃しないようけん制
し、攻撃を受ければ相応の報復措置を講じる構えを示した。イスラエルはイランに対し
て報復を策定したが、17日に実行は見送られたと伝えられた。ネタニヤフ首相がバイ
デン米大統領と電話協議したのち、実行に移さないことを決めたという。
 ニューヨーク銀5月限は、時間外取引で2821.0〜2868.5セントのレンジ
で推移し、前日比10.0セント高の2850.0セントとなった。5月限は安寄りし
たのち、米国債の利回り低下によるドル安を受けて押し目を買われた。欧州時間に入る
と、ドル安一服を受けて上げ一服となった。
 日中取引では、金堅調につれ高となり、2873.5セントまで上昇した。その後
は、予想以上のフィラデルフィア地区連銀製造業業況指数を受けてドル高に振れたこと
から、利食い売りが出て2822.5セントまで下落した。
 4月17日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの1758万6130
オンス、銀は991オンス減の2億9205万4318オンス。

今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、インフレ率の低下傾向が続けば金利
引き下げが可能なはずだとあらためて表明した。投資家らの6月の利下げ開始見通しを
裏付けている。
・イラン革命防衛隊の核安全保障担当幹部は、イスラエルの脅威を受け、核を巡る原則
を見直す可能性があると述べた。
・4月の米フィラデルフィア地区連銀製造業業況指数は15.5と3月の3.2から大
きく改善し、市場予想の中央値2.3を上回った。上昇幅は2年ぶりに大幅なものとな
った。
・イングランド銀行のグリーン政策委員は、今週発表された英国の賃金上昇率とサービ
ス価格の上昇率が高すぎるため、英中銀は利下げを検討できないと述べた。
・米新規失業保険申請件数は21万2000件と横ばいだった。市場予想は21万
5000件だった。前週と変わらず低水準となり、労働市場が引き続き堅調であること
が示唆された。
・3月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比4.3%減の419万戸だった。市場
予想の420万戸をやや下回った。高金利と住宅価格の上昇が住宅購入希望者の足かせ
となった。
・米国は、イランによるイスラエルへの攻撃を受け、イランの無人機製造を対象とする
新たな制裁を発表した。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、米インフレが多くの予想よりも緩慢な
ペースで目標の2%に向け鈍化しているものの、自身は目標達成に向け「全力疾走」す
る考えはなく、忍耐強く対応することを快適に感じていると述べた。
・ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、利下げを急ぐ必要はないとし、開始時期は
経済データに基づいて判断すべきとの考えを示した。
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