アジア株は急落 米タカ派化懸念に中東緊迫化でリスク回避 台湾TSMCは6%超急落、成長見通し下方修正

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株は急落 米タカ派化懸念に中東緊迫化でリスク回避 台湾TSMCは6%超急落、成長見通し下方修正

東京時間11:00現在
香港ハンセン指数   16186.63(-199.24 -1.22%)
中国上海総合指数  3068.26(-5.97 -0.19%)
台湾加権指数     19737.86(-563.34 -2.77%)
韓国総合株価指数  2580.04(-54.66 -2.07%)
豪ASX200指数    7537.60(-104.51 -1.37%)

アジア株は全面安、FRBのタカ派化が懸念されている。一連の米経済統計が強い内容となったほか、パウエルFRB議長らFRB高官のタカ派発言を受け、FRBが当初予定していたよりも金利を長く高い水準に維持する可能性が高まってきている。アトランタ連銀総裁はインフレ上昇なら利上げも辞さないと発言。NY連銀総裁も利上げの可能性低いものの排除はできないと述べている。また、19日のアジア時間にイスラエルがイランとシリアの軍事施設にミサイル攻撃したとの報道が伝わっており、中東情勢の緊迫化を受けリスク回避の動きも強まっている。

韓国株は大幅反落、FRBのタカ派化を受け韓国ウォンが再び対ドルで下落している。米ドル独歩高により韓国ウォンは約2年半ぶり安値をつけており当局が懸念を示している。韓国同様に日本も自国通貨安を懸念していることから日本との協調介入が期待されている。ただ、介入をしてもその効果は一時的だろう、欧州などは特にドル高に懸念を示していない。

台湾株は大幅反落、TSMCが6%超急落している。TSMCの第1四半期決算は純利益、売上高ともに過去最高となった。また、第2四半期の売上高見通しも市場予想を上回った。ただ、スマホやPC販売がなお弱いとして、24年通期の成長見通しを下方修正した。オランダ半導体製造装置メーカーのASMLの新規受注が市場予想を下回ったこともあり、世界的な半導体需要の減少が懸念されている。

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