シカゴ大豆市況=期近から急反発、大口輸出成約や商品高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/05   1,134.00    1,153.00    1,131.75    1,150.50     +16.25
   2024/07   1,148.25    1,168.00    1,145.75    1,165.75     +16.75
   2024/08   1,150.50    1,169.25    1,148.50    1,166.75     +15.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        294,051       245,410         851,561  (- 10,818)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
=======================================
*米気象庁発表の6−10日予報(4月25日−4月29日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 大豆は揃って反発。終値の前営業日比は7.75〜16.75セント高。中心限月の
5月限は16.25セント高の1150.50セント。
 米農務省(USDA)による大口成約の発表が買い支援要因となったうえ、前日に大
きく値を崩した反動から買い優勢に転じた。金、原油といった他の商品市場の堅調な足
取りも買いを呼ぶ要因になった。
 5月限は1134セントで取引を開始した後に軟化し1131.75セントの安値を
付けたところで切り返して1140セント台まで浮上。欧州の時間帯終盤にかけてじり
安で運ばれたがシカゴの時間帯を迎えると大口成約の発表もあって地合いを引き締めて
終盤には1153セントの高値に到達。高値を離れた後も1150セントが下値支持線
として意識され、この日の高値圏を維持して引けを迎えた。

 米農務省(USDA)は仕向け不明で23/24年度積み1万3500トン、24/
25年度積み10万8000トン、計12万1500トンの大豆の大口成約を発表。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、五大湖周辺南部およびオハイオバレーで降雨が続いている。コー
ンベルト西部ではアイオワ州およびネブラスカ州を含む地域で氷点下まで気温が低下し
ている。ただ発芽している夏穀物は僅かのため寒波による影響も限られそう。

 米東部に広がる寒波は20日までには大西洋沿岸に抜けるもよう。ただ、週末まで降
雨が続く見込み。また、中西部北部では低温が続き、オハイオバレーでは来週序盤も凍
結などが見られるもよう。なお4月24〜28日にかけての雨量は平年を上回る見通
し。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 プレーンズでは気温が低下するなか概ね降雨は発生していない。プレーンズ北部の多
くの地域では19日朝方に凍結が発生。気温の低下による生育ペースの鈍化が警戒され
ている。
 南部ではオハイオバレー中部からミシシッピーデルタにかけて寒冷前線が広がり散発
的な降雨が発生。一方メキシコ湾岸西部および大西洋沿岸南部では暖かな気温が広がっ
ている。
 大豆製品は、共に大豆の堅調に追随。大豆油は原油の堅調も買いの手掛かりとなった
が上値は重かった。大豆粕の期近5月限は前日比5.70ドル高の343.70ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは、一部地域で降雨が続く。
・コーンベルト西部ではアイオワ州およびネブラスカ州を含む地域で氷点下まで
 気温が低下。
・中西部北部では低温が続き、オハイオバレーでは来週序盤も凍結の可能性あり。
・USDAは仕向け不明で総計12万1500トンの大豆の大口成約を発表。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。