シカゴ大豆市況=小幅まちまち、米産地の作付進行やドル高が重石

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/05   1,166.50    1,177.50    1,164.00     1,166.00      - 1.50
   2024/07   1,181.00    1,191.75    1,179.25     1,181.50      - 0.50
   2024/08   1,182.25    1,193.25    1,181.00     1,184.00      + 0.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物       299,583       299,971         814,420   (- 21,747)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(4月30日−5月4日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 大豆は小幅まちまち。終値の前営業日比は1.50セント安〜1.00セント高。中
心限月の7月限は0.50セント安の1181.50セント。
 米産地で作付が順調に進行していることが弱材料視されたことや、ドル高が低迷して
いる米国産大豆輸出に与える影響が警戒された。降雨で中断されていたアルゼンチンで
の大豆収穫再開の報も重石となった。
 7月限は1181セントで取引を開始した後に地合いを引き締めたが、戻り待ちの売
りが入り欧州の時間帯を終えるまでじり安で運ばれた。シカゴの時間帯を迎えると持ち
直し、1191.75セントまで値を伸ばす動きが見られたが終盤には売り崩されて
1179.25セントの安値まで軟化。安値圏を脱することなく低迷したまま終了。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、ミシガン州からミズーリ州にかけて散発的な降雨が発生。東部で
はところどころで土壌水分過剰に伴い農作業ペースが低下。ただ、コーンベルト西部で
は速いペースで作付が進行。
 穏やかな天気は今週後半の間に終了し、今後4〜5日間は東部から移動してくる低気
圧の影響でまとまった雨量を伴う降雨が見込まれる。プレーンズ及び中西部では25〜
75ミリの雨量を伴う降雨となる見込み。ただ、ハイプレーンズ中部および南部の冬小
麦の主要産地ではまとまった雨量を伴う降雨は発生しないもよう。また中西部から北東
部にかけての地域では今後数日は低温が続くだろう。6〜10日間予報については、
4月28日〜5月2日にかけて多くの地域で気温及び雨量は平年並〜平年を上回る見込
み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではほとんどの地域で気温が平年以下〜平年並となり降雨は発生していな
い。南部および中部では土壌水分の乾燥により冬小麦の作柄が低下している。
 南部ではアパラチア山脈中部および南部では凍結や霜が発生。開花期、結実期、出穂
期を迎えている冬小麦への影響が警戒されている。南部のその他の地域では降雨の発生
がないなか、農作業が進行。
 大豆製品は、大豆油は大豆の軟調を手掛かりにした売りに値を落としたが、大豆粕は
反発。これまでの下落の後で修正のための買戻しが見られた。世界最大の供給国である
アルゼンチンでの大豆収穫遅延に対する警戒感も買いを促す要因になった。大豆粕7月
限の終値は前日比3.10ドル高349.20ドル。
今日の材料
・米ミシガン州からミズーリ州にかけて散発的な降雨が発生。
・米コーンベルト一部では土壌水分が過剰な状態に。
・米中西部では今後4〜5日間は東部から移動してくる低気圧の影響でまとまった
 雨量を伴う降雨が発生。
・米中西部から北東部にかけての地域では今後数日は低温が続く。
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