ゴム週間展望=当先の逆ザヤが縮小へ、活発限月の期中10月限は売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
              [5月6日からの展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)  先限つなぎ足 4月30日〜5月2日
<国内>         始 値     高 値       安 値      帳入値     前週比
 24年10月限      306.0      317.6(30)    300.9(1)    302.7      -  2.7
 RSS先限      301.2      301.2(30)   301.2(30)   301.2         0.0
 TSR20    254.0      254.0(30)    253.0(2)    253.0      +  3.5
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 155.25円  前週末比 0.73 円高
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 【前週までのレビュー】活発限月の10月限は、産地主導で軟化し、節目の295円
や290円を目指す下げになるとみた。
【10月限は軟調か】
 JPXゴムRSS3号の活発限月の期中10月限は、弱もち合いとなった。4月25
日の取引で節目の300円を割り込み、297.2円まで下落したが、その後は300
〜305円前後で弱もち合いとなっている。10月限は、300円以下の水準の出来高
が少ない。このため、大型連休明け後ににまとまった売りが出てくれば、節目295円
や290円を意識した展開になる。
 また、直近の下落は、産地相場の下落が背景にある。季節的要因から、今後、天然ゴ
ムの供給量は増加しやすい。JPXゴムRSS3号は、現在、当限と6番限が7〜8円
前後の逆ザヤになっているが、これが同ザヤ、そして順ザヤに変わっていく可能性があ
る。目先、期近主導で軟化しそうだ。
【産地相場は続落】
 タイ現物価格は、軟調な展開が続いている。タイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソ
ンクラ渡しのオファー価格は3月19日に98.49バーツまで上昇し、高値を付け
た。その後、3月27日には91.05バーツまで下落し、同水準が支持となってい
た。だが、4月18日のオファー価格は、90.15バーツが提示されると、29日に
は85.24バーツまで下落した。その後も85バーツ台での取引となっている。タイ
南部は、5月中旬から南西風(モンスーン気候)に覆われ、徐々に雨季に入っていく。
このため、ゴム樹からの樹液採取量が増加する。例年通りなら、オファー価格は下落傾
向を強めることになる。
【中国PMIは50を上回るも減速】
 4月30日に中国国家統計局から発表された4月の購買担当者景気指数(PMI)
は、製造業が50.4(前月50.8)、非製造業は51.2(前月53.0)とな
り、製造業、非製造業とも景況感の分かれ目とされる50を上回った。ただ、前月に比
べると拡大のペースが鈍化した。また、製造業の内訳をみると、新規受注が51.1と
前月の53.0から伸びの鈍化が目立つ。雇用は引き続き縮小しており、中国の景気回
復は、やや足踏みをしているようだ。
【上海ゴムは安値圏で推移】
 上海ゴムは安値圏でもみ合いとなった。中心限月の9月限は、3月22日以降、終値
ベースで1万4500元前後が支持となっていたが、4月23日にこれを下抜くと、2
5日には節目の1万4000元も割り込み、一時1万3955元まで下落した。ただ、
終値ベースで1万4000元割れが回避されると、1万4000〜1万4300元付近
でのもみ合いとなっている。今後、産地の供給量の増加が見込まれることから、徐々に
売りが優勢となり、中期的には3月6日の安値1万3800元や2月2日に付けた一代
の安値1万3260元を視野に入れた展開になる可能性があるとみる。
【東京ゴム活発限月の10月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の10月限は、安値圏でのもみ合いとなっている。4月か
ら値動きをみると、4月上旬はおおむね320〜330円前後でのもみ合いとなった。
だが、4月12日には320円をしっかり割り込むと、ジリジリと水準を引き下げ、2
5日には節目の300円を下抜き、一時297.2円まで下落した。その後、自律反発
場面もあったが、300〜305円前後での取引となっている。
 売りが先行すれば、4月25日の安値297.2円が最初のポイントになる。安値更
新となれば、節目の295.0円や290.0円を意識した展開になる。地合いを引き
締めた場合は、310円台回復が最初の関門。同水準を上抜くと、4月30日に突飛高
となった317.6円が視野に入る。
【今週の注目ポイント】
 JPXゴムRSS3号は、引き続き産地相場に注目したい。ソンクラーン(水祭り)
明けの産地相場は、軟調な展開が続いている。今後、タイは雨季に入る。タッピング
(樹液採取作業)に障害が出なければ、供給が増え、オファー価格は一段と低下する可
能性がある。
【相場予想レンジ】
 5月6〜10日のJPXゴムRSS3号10月限の中心レンジ予想は290〜320
円。テクニカルの支持線は295.0円(節目)、抵抗線は315.0円(節目)。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
 6日 ●振替休日、英国(アーリー・メイ・バンク・ホリデー)
    中国サービス業購買担当者景況指数 2024年4月(財新)
    ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2024年4月確報
    ユーロ圏生産者物価指数 2024年3月
 7日 豪準備銀行キャッシュレートターゲット公表
    独貿易収支 2024年3月
    独製造業受注 2024年3月
    ユーロ圏小売売上高 2024年3月
 8日 ●仏(第二次世界大戦戦勝記念日)
    独鉱工業生産指数 2024年3月
    米卸売在庫 2024年3月確報値
 9日 ●仏、スイス(キリスト昇天祭)
    中国貿易収支 2024年4月
    英中銀政策金利公表
    米新規失業保険申請件数
10日 全世帯家計調査・消費支出 2024年3月
    国際収支(経常収支) 2024年3月
    ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
    上海ゴム在庫(上海期貨交易所)
    英国内総生産 速報値 2024年1-3月期
    英鉱工業生産指数 2024年3月
    米消費者信頼感指数 2024年5月速報値(ミシガン大)
    米財政収支 2024年4月
    建玉明細報告(CFTC)
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