<金> NY金6月限は4月30日に大きく値を崩して2300ドルを割り込む動きを見せた が、翌5月1日に反発。米公開市場委員会(FOMC)で金利の据え置きが決定された にもかかわらず、ドル安が進行したことで買い戻す動きが見られた。 米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米国債保有額の圧縮を進める量的引き締め (QT)ペースの緩和が発表された。一方、金利については据え置きが決定されたう え、2%という物価目標への進展が見られなかったと声明文で示されており、ディスイ ンフレの停滞感を示している。 1日はドル安の動きが見られたが、米国の利下げ着手が見送られたうえ、ディスイン フレの動きが停滞していることは高金利環境とこれを受けたドル高止まりの可能性が高 いことを意味する。 ただ、金市場においては利下げ着手の時期が遠のいたとしても高金利環境がもたらし かねない財政悪化に対する警戒感も根強い。また、ドル高環境の継続はドルを外貨準備 の手段として保有している各国の公的機関による資産価値防衛のための金需要を刺激し 続ける可能性がある。SPDRの金ETF残高は5月1日時点で831.04トンと伸 び悩んでいる。4月12日に2450ドルに迫る動きを見せた後で修正安に転じながら も2300ドルで下げ渋っており、2300ドル水準では買い喚起が感じられ、押し目 買いの強さが感じられる。 中国からの需要や停滞感はありながらも中東情勢や黒海沿岸情勢など地政学不安も根 強いだけに、金の需要は底堅く6月限は2300ドルを下値支持線にしての高下が続く と予想される。 3日に発表される米雇用統計で雇用情勢の軟化が確認出来るかどうかが注目される。 <銀> NY銀7月限は2700セントを下値支持線にしての高下が続いた後、4月30日に 2700セント割れとなった。5月1日に一時2700セントを回復しながらも終値ベ ースでは2693セントにとどまる頭重い足取りとなっている。 安全資産としての需要の薄さが上値圧迫要因となっている。金の高止まりが見込まれ ることが下支え要因となっているうえ、米経済指標の強気な内容が工業用としての需要 増を予想させるだけに下げ余地は限られそうだが、金に比して上値は重く2700セン トを突破しても2700セントを前後する足取りにとどまりそうだ。 <白金> NY白金7月限は4月29日に大きく値を伸ばしながらも伸び悩みに転じて960ド ル前後での往来が続いている。 米公開市場委員会(FOMC)での金利据え置き決定は、今後もドルが高止まりする 可能性が高いことを示唆しているが、引き続きこれが白金市場の上値抑制要因になって きそうだ。 金の高止まり観測は買い支援要因ながら白金独自の強気材料に乏しいだけに勢いには 欠け、960ドル台を中心にした高下が続くと見られる。金の動きに左右されやすく、 3日に発表の4月の米雇用統計発表後のドルと金の動きに注意したい。 <パラジウム> NYパラジウム6月限は下値探りの足取りが続いている。金の高止まりへの反応も乏 しく、独自の足取りを展開。3月5日の安値932ドルに迫る動きとなっているため、 そろそろ下げ渋りに転じると見られるが、買いの手掛かりが乏しいだけに上値も重く、 低迷場面が想定される。 MINKABU PRESS
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