プラチナ市況=プラチナは続伸、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2024/06          2025/04    ドル建て現物価格 15:15 現在
金         11,798     +2    11,798   -18  : 2,350.34    -9.03
銀          140.0    0.0     141.5  -1.7  : 2,805.00   -46.00
プラチナ     4,974    +58     4,981   +56  :   997.68   +10.82
パラジウム   4,800      0     4,800     0  :   980.31    +2.19
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    155.92   +0.37  ユーロ・ドル相場   1.0772  -0.0008
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。プラチナはニューヨーク高と円安
を受けて買い優勢で始まったのち、円安一服に上値を抑えられた。午後に入ると、ドル
建て現物相場の底堅い値動きを受け、もみ合いとなった。パラジウムの商いは成立しな
かった。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが49〜63円高、プラチナスポットが58
円高、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが1万4803枚、プラチナミニが850枚、プラチナスポ
ットが7530枚、パラジウムが0枚。
【プラチナは英JMやWPICが供給不足見通しを示す】
 プラチナ先限は2014年4月以来の高値4987円を付けた。ニューヨーク高や円
安が支援要因になった。円相場は1ドル=155円台後半で円安が一服した。日本銀行
は国債の買い入れについて、1回当たりの購入額を減額した。
 プラチナは金堅調につれ高となった。金は中東情勢に対する懸念が支援要因になった
が、週明けは利食い売りが出て上げ一服となった。一方、英ジョンソン・マッセイ(J
M)が今年のプラチナは18.6トンと過去10年で最大の供給不足になるとの見通し
を示した。これまでワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)
が供給不足見通しを示していたが、プラチナはレンジ相場を継続していた。英JMの供
給不足見通しが強材料視されると、レンジ上限を突破する可能性がある。ただ当面は米
連邦準備理事会(FRB)の利下げの行方も焦点である。今週発表される4月の米消費
者物価指数(CPI)でインフレ高止まりが示されると、利下げ観測が後退し、プラチ
ナの上値を抑えられる可能性もある。
 ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)の四半期報告でも
供給不足見通しが示された。第1四半期の世界のプラチナ需要は、自動車セクターの需
要が堅調に成長したほか、宝飾品需要が上向いたため、前四半期比で増加し、62トン
となった。一方、プラチナの総供給量は、鉱山供給およびリサイクル供給の低迷が続い
ているため、統計開始以来2番目に低い水準である51トンに落ち込んだ。その結果、
11トンの供給不足となった。2024年は供給が221トン、需要は236トンとな
り、15トンの供給不足が見込まれている。
【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、もみ合い。朝方の995.89ドルから、金反落に
上値を抑えられた。
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