NYプラチナ市況=続伸、米CPIの伸び鈍化で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 7)  1046.5     1075.7      1046.3      1070.1    + 25.5
         (24/10)  1056.6     1085.6      1056.4      1080.4    + 26.8
 パラジウム  (24/ 6)   985.00    1024.00      983.00     1015.00   + 32.60
         (24/ 9)  1005.00    1031.00      993.50     1022.70   + 32.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          44,455         37,727        87,175       (+  2,841)
 パラジウム          8,365          4,869        27,396       (-     76)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,908.00  + 349.89
     前日  156.45/47   1.0819/21   ・ナスダック         16,742.39  + 231.21
     本日  154.87/89   1.0884/86   ・10年米国債利回り      4.35  -   0.09
・NY原油  (24/ 6)   78.63 + 0.61  ・SPDR保有金残高    831.93      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比は、プラチナが23.0〜28.6ドル
高、中心限月の7月限が25.5ドル高、パラジウムが32.20〜33.70ドル
高、中心限月の6月限は32.60ドル高。
 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、買い戻されて堅調となったが、買い一巡後
は利食い売りが出て上げ一服となった。日中取引では、4月の米消費者物価指数(CP
I)の伸び鈍化や金堅調を受けて買い優勢となった。
 パラジウム6月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を1046.3〜1069.5ドルのレンジで推移し、
前日比10.5ドル高の1055.1ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、買い戻
されて堅調となったが、買い一巡後は利食い売りが出て上げ一服となった。
 日中取引では、4月の米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受けて買い優勢とな
り、1073.0ドルまで上昇した。その後は、利食い売りが出たが、ドル安を受けて
1050.6ドルで押し目を買われると、序盤の高値を突破し、昨年5月以来の高値
1075.7ドルを付けた。
 4月の米消費者物価指数(CPI)は前年比3.4%上昇と3月の3.5%上昇から
鈍化した。インフレの伸び鈍化が示され、市場で利下げ期待が高まった。4月の米小売
売上高は予想外に横ばいとなった。予想は0.4%増だった。
 パラジウム6月限は、時間外取引を984.00〜1008.00ドルのレンジで推
移し、前日比11.10ドル高の993.50ドルとなった。6月限は高寄りしたの
ち、買い戻されて堅調となった。欧州時間に入ると、利食い売りが出て上げ一服となっ
た。
 日中取引は、4月の米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受けて買い優勢とな
り、1024.0ドルまで上昇した。その後は、利食い売りが出たが、ドル安を受けて
983.00ドルで押し目を買われると、1016.50ドルまで戻した。
 14日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの20万1517
オンス、パラジウムは同変わらずの5万1464オンス。
今日の材料
・イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラム組織ハマスとの戦いを巡り米国との見解の
相違がある中でも、米国の軍事支援を受け、バイデン米大統領による特定兵器の供与一
時停止を乗り越えることを望んでいると述べた。
・ブリンケン米国務長官は、パレスチナ自治区ガザで政権の空白状態が生じ混乱で溢れ
かえる可能性があるとし、イスラエルはガザの将来について明確かつ具体的な計画を策
定する必要あると述べた。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は、
ユーロ圏の域内市場の規模を考慮すると、ECBの今後の利下げペースは米連邦準備理
事会(FRB)の動きにそれほど左右されないと述べた。
・ドイツ政府の経済諮問委員会(5賢人委員会)は、今年の国内総生産(GDP)成長
率予想を昨秋時点の0.7%から0.2%に下方修正した。
・4月の米小売売上高は予想外に横ばいとなった。ガソリン価格の高騰で他の商品への
支出が減り、消費の勢いが鈍化していることが示唆された。予想は0.4%増だった。
・3月の米企業在庫は前月比0.1%減と、市場予想に一致した。2月は0.3%増だ
った。
・5月の米NAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は45と、前月の51から
予想外に低下し、1月以来の低水準となった。住宅ローン金利の高止まりにより潜在的
な買い手が購入を控えている傾向が示唆された。
・4月の米消費者物価指数(CPI)は前年比3.4%上昇と3月の3.5%上昇から
鈍化した。インフレ率が第2四半期初に再び低下傾向に転じたことが示唆され、市場で
は9月の米利下げ期待が高まった。前月比0.3%上昇と2月および3月の0.4%上
昇から鈍化した。
・米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、現在の金融政策がどの程度引き締め的
かは分からないとした上で、連邦準備理事会(FRB)が物価情勢を見極める中、金利
を当面は現行水準に維持しなくてはならない可能性があるとの考えを示した。
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